降谷先輩。 season2 【降谷零】 (ページ3)

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その3 ページ3

*°

｢あの、先輩…どこへ行くんですか？｣

｢俺の家だ｣

｢は！？｣

先輩の車に揺られること数分。

先程からの疑問をやっと口に出したまではよかったが、なかなかにとんでもない答えが返ってきた。

｢お前が聞きたいことを話してやる｣

あぁ、なるほど。

でも別に飲食店なんかでも良かったのでは？

その考えを読み取ったらしく、誰に聞かれているかわからないだろ、と言った。

えっ、待って、そんなに人に聞かせられないようなことなんですか？

なんだか不安になってきたんですけど…。

内心少し緊張しながら黙っていたが段々と退屈になってくる。

窓の外の流れる景色を眺めていると、反射して鏡になった窓越しに先輩と目が合った。

｢先輩ってびっくりするほど変わらないですね｣

その美しい青はあの頃と全く同じだった。

その青が弧を描いて

｢お前もな｣

と笑っていた。

｢先輩知らないんですか？女の人は変わったと言われる方が喜ぶんですよ？｣

｢俺は成長しないなと言ったつもりだったんだが？｣

まったくこの人は…。

｢そういう所も変わってませんよね｣

また鏡越しに目が合ってから笑いあった。

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珠々菜です！！！

やっとこさの続編です。

現役吹奏楽部員の私は日々くたくたになりながらちまちまと書き溜めていたので遅くなったことに関しては許して欲しいです…。

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