No.133 ページ34
爆豪くんは、眉間に皺をグッと寄せながら振り向いた。
「ムカツク奴から素直に受け取るハズねぇだろうが」
「ちょっと……そんな言い方……！」
「そういうのが馴れ合いだっつってんだよ！」
飯田くんから「配慮が足りなかったか」と、不安そうな声が聞こえてくる。
……ほんと、とことん言葉足らずだよね、爆豪くんは。
「話し合いに参加しねェで後から腐すなよ」
轟くんが言葉を続ける間に、私は爆豪くんの元まで歩みを進め、ポケットに入ってる手の裾をクイっと引っ張った。
「爆豪くん……その心は？」
そして、意図や真意を聞くために、なぞかけ等で良く使われる言葉を投げかけた。
「……ムカツクだろうが。俺たちだって好きでヴィランに転がされてんじゃねェ……！なンでこっちが顔色伺わやきゃなんねェ！てめェらご機嫌取りのつもりならやめちまえ。殴るンだよ……！馴れ合いじゃなく殴り合い！やるならガチで───……」
「うわっ！？」
突然、真剣に話を聞いていた私の首に腕が回り、みんながいる方面へ体を向かされた。
勢い余って背中が爆豪くんにぶつかるし、何この状況……？
「雄英全員、音で殺るぞ！」
「「バァクゴォオオ！」」
頭が追いつけない私を他所に、爆豪くんは私の首を親指で横に切る、なんとも物騒なジェスチャーをしながら最後の言葉を言い放った。
「理屈がやばいけど、やってくれるんだね！」
「……ん？やるって言った爆豪くん！？」
あの状況下で言うから、思わず聞き逃すところだった。
でも、最終的にはそう言ってくれるよ思ってたよ私は！
「ガチでだぞ！！」
「うんうん！爆豪くんはいつだってガチだよね！」
"やる"発言で、みんなは大盛り上がり。
勿論、私もその中に含まれていて、今度は私が爆豪くんの首元に腕を回し、喜びでピョンピョンと跳ねまくった。
爆豪くんには、揺らすなって怒られたけど。
この後、楽器振り分けやダンスの演出を決めている最中に補修組の4人が帰ってきて、全員が揃った状態で本格的に話し合いが行われた。
ボーカルを決める為にみんなの歌声を聞いたり、ギターの弦が届かなくて泣く泣く諦めた峰田くんの為に、三奈ちゃんがダンスのハレームパートを提案したり。
そんなこんなで深夜1時を超えた頃、バンド隊、演出隊、ダンス隊の全役割りが決定した。
私の担当はダンス！
完璧にフリを覚えて舞台に立つぞ！！
「みんな！明日から忙しくなるぞー！」
「「オオーー！！」」
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せなぴ。(プロフ) - ポンコツさん» コメントありがとうございます！スランプ気味ですがこれからも楽しんで頂けるよう更新頑張ります(；_；)！！ (2022年6月18日 21時) (
レス) id: 4abf4e90db (このIDを非表示/違反報告)
ポンコツ(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！これからも更新楽しみに待ってます☆！ (2022年6月12日 14時) (レス) @page44 id: 16f55af0f9 (このIDを非表示/違反報告)
せなぴ。(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます！不定期更新となっていますがこれからもよろしくお願いします……！！ (2022年5月29日 10時) (レス) id: 4abf4e90db (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年5月22日 20時) (レス) @page42 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
せなぴ。(プロフ) - らいさん» コメントありがとうございます！映画編は今の所、書く予定はないです(；_；)ですが、いつか構成やネタなどが思い浮かんだら挑戦したいなと思っているので、出来上がった際は是非読んでいただけたら嬉しいです！ (2022年4月24日 21時) (レス) id: 4abf4e90db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せなぴ。 | 作成日時：2022年2月13日 15時
