No.129 ページ30
「俺はもう、講習とか抜きにこの子らと仲良くなりたい……」
「分かるよ夜嵐くん。私もみんなで仲良く遊びたい……！」
同情するように夜嵐くんの肩……は、届かないから背中をポンポン叩いた。
と、その間にも、女の子が攻撃を仕掛けてきた。
攻撃が一直線に当たったと思いきや、
「オイオイ、君の可愛い顔が見てぇんだ。シワが寄ってちゃ台無しだぜ」
「はぁい！」
女の子は、何事もなく爽やかに手を差し伸ばしてきた轟くんにメロメロになってる。
「……え！？今の轟くん？！」
目を見開き、パチパチ瞬きを繰り返していると、その姿がフワっと消えていった。
「ごめーんマボロシー。でも言われてみたいよねぇ。うちの学校、今時異性 交遊禁止だし、マジ渇望」
そして、代わりに現れたのはケミィ先輩。
"個性"で轟くんの幻を作ってたんだ。すごい再現度！
爆豪くんはその姿が可笑しかったのか、さっきの発言を真似したりして爆笑してる。
「俺はいいと思うぜ！マボロキ君よォ！」
「？ そんなに面白え事言ってたか？」
「轟くんアイドルみたいでカッコよかったよ！ファンサだファンサ！」
「あ"？幻に沸いてんじゃねえ！」
「え、なんで怒ってんの！？さっきまで笑ってたのに！！」
「いーからさっき話したヤツ行くっスよ！」
夜嵐くんの言葉にハッとして気持ちを切り替える。
「君たちは確かに凄いっス！でもね！ブン回すだけじゃまたまだっス！」
夜嵐くんは"個性"の風でみんなを浮かし、轟くんが作った氷の巨大滑り台の上を滑らせた。
周りには、ケミィ先輩が幻想で作ってくれた綺麗なオーロラが広がっている。
みんな凄く楽しそう。作戦成功だ！
笑顔を見ながらホッコリしていると、滑ってる姿を遠くで眺めてる男の子がいた。
……さっき私のポーチ漁ってた子だ。
その子の元まで近づき、蹲み込んで「ねえ」と話しかけてみた。
「滑らなくていいの？」
「……いい」
否定しつつも、視線の先は滑り台へと向いていた。
なんだか不安そうな表情。
それを見て、私はもしや……と勘づいた。
「実は私、滑りに行きたいんだけど、1人だと勇気出ないんだよね。だからさ、一緒に行ってくれない？」
そして、人助けもヒーローの仕事という事を付け足す。
すると、男の子はハッとした顔で私を見た。
「……しょうがねーから行ってやる！」
さっきとは違い、足取り軽く向かっていた。
こうして、1人残らず楽しませるに事に成功した。
ミッション達成だ！
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せなぴ。(プロフ) - ポンコツさん» コメントありがとうございます！スランプ気味ですがこれからも楽しんで頂けるよう更新頑張ります(；_；)！！ (2022年6月18日 21時) (
レス) id: 4abf4e90db (このIDを非表示/違反報告)
ポンコツ(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！これからも更新楽しみに待ってます☆！ (2022年6月12日 14時) (レス) @page44 id: 16f55af0f9 (このIDを非表示/違反報告)
せなぴ。(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます！不定期更新となっていますがこれからもよろしくお願いします……！！ (2022年5月29日 10時) (レス) id: 4abf4e90db (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年5月22日 20時) (レス) @page42 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
せなぴ。(プロフ) - らいさん» コメントありがとうございます！映画編は今の所、書く予定はないです(；_；)ですが、いつか構成やネタなどが思い浮かんだら挑戦したいなと思っているので、出来上がった際は是非読んでいただけたら嬉しいです！ (2022年4月24日 21時) (レス) id: 4abf4e90db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せなぴ。 | 作成日時：2022年2月13日 15時
