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(続き) ページ5

その年、村の作物はほとんどダメになった。

本当は豊作になるはずだったのに、急に嵐がやってきて滅茶苦茶になったのだ。

それを、僕のせいにされた。

僕が存在しているから。

僕が生きているから。

僕が死んでないから。

僕を殺してないから。

僕が生まれたから。

「その責任をとれ。」と大人たちは、お父さんとお母さんを殺した。

僕の目の前で。




僕が存在していたことを後悔させるため。


僕が生きていることを呪わせるため。


僕が死んでいないことを恨ませるため。


僕が殺されていないことを憎ませるため。


僕が生まれてしまったことに、慟哭するため。




僕は村の人たちに、山のてっぺんへ連れてこられた。

そこには、子供一人余裕で入る穴があって、僕はそこに寝かされた。

その上から容赦なく、土がかぶせられる。

身体が完全に土に覆われると、顔に土がかぶさってきた。

口に入ってくる。間違って飲み込んで、のどの奥まで入ってきた。


目にかかってくる。反射的に瞼を閉じるけどすでに、目の中に入っている。

少しでも息を吸おうと働いている鼻の中に、空気と一緒に来た土が入ってきた。

へえ、意外に苦しいと思わないんだ。と、こんな状況で誰かが感想を述べていた。

全身に上からのしかかってくる土の重さ。

重すぎて動かせない体。

でも、頭だけ、もうこの世にいないお父さんとお母さんに助けを求める。







怖いよ、お母さん。



助けて、お父さん。



僕はこんなところで、独りで、死にたくないよ………

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 死ネタ   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:Reset | 作成日時:2019年3月22日 22時

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