無邪気な彼は天才でした。【歌い手】【男主】

第一話 ページ2

・





あぁ、今日も良い日だなって

そんなことを思いながら僕の一日はスタートする

まぁ実際良い日と言われると、そうでもないんだけど




一人暮らしで誰の声も足音も聞こえない静かな家で、僕は暮らしている

さっきから僕の耳を刺激し続けている目覚まし時計を左手で止める




薄い掛け布団からゆっくり這い出て、ボヤッとする自分を覚ますように顔をパチンと叩く



寝室から出て数歩のところにあるキッチンで、朝食を立ち食いする

ロールパンを口に詰め込んで、コーンスープで流し込む



洗面所に移動して、適当に髪をくしで撫で付ける



ハンガーで掛けてあるニットとズボンを着て、大学のノートと筆記用具を入れる

ズボンのポケットにスマホと財布を入れる

最後に鍵を持って、家を出ようとする






「...あ、忘れてた」





僕はもう一度寝室に戻って、愛用しているノートパソコン(マック)をバックに放り込む

このパソコンは、作詞作曲するために必須の物







「行ってきます」



バタン

扉の閉まる音が、誰もいない家に妙に大きく響いた









これは、僕が歌い手を知り、それになっていく物語




・

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している


←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す