片割れの贖罪

提案 ページ6

『それで、お話とは……？』



直毘人「そう焦るな。……10年前にお前に言っただろう。禅院家に嫁げと。」




『……えぇ、それは10年前もお断りしたはずですが。』




しつけぇよ。




直毘人「その事なんだが……前はお前に何もメリットがなかったと思ってな。だから今日はお前にとって得な条件を持ってきたのだ。」




得な条件……だと……？



『……それで、その条件というのは。』




直毘人「それは封印された五条悟を解放しても良いということだ。現在は封印をとくことは犯罪となっているが、そのことについて家が助言すると約束しよう。それとお前と虎杖悠仁の死刑を取り消そう。」




悟の封印をとくことが出来るってことか……？




確かにいい条件……。




それに、悠仁と死ななくてすむ。




だけど……！


『……もし、それを断ったら？』




直毘人「断る？お前にそんなことは出来まいがな。まぁいい、もし断ったならお前は死刑になった後五条悟も永久追放のまま。虎杖悠仁を殺す。」



！？




これは、断れねぇ……



あのクソジジイ…




御三家の権力を全振りしやがって……、！




悔しいけど、それで悟と悠仁が救われるならっ……



『……っ分かり、まし、た。……禅院家に嫁ぎます。』



直毘人「……ククッハッハッハッそうかそうか。それなら3日後に直哉と祝言だ、行くぞ」



直哉「…………」



……畜生……！！



私にもっと力があればこんなことには……！





直哉「なぁ、Aちゃん。ホンマに良かったんか？」




『……いいの、それでみんなが救われるのであれば。禅院直哉こそ、嫌なんじゃない？』




直哉「嫌なわけあらへんよ？」

自己犠牲→←禅院家

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