相性 ページ34
羂索と戦い始めてから数十分。
未だに攻防戦が続いている。
どんなに術式でゴリ押ししようとしても、傑と宿儺と同じ術式しかないためゴリ押せない。
むしろ力でこちらが押されている。
やっぱり羂索とは術式の相性が悪すぎる。
宿儺の術式は強いからいけると思ったが、何せ相手は姿は変わっても中身は千年以上生きてる術師。
宿儺の術式のことを理解していても何らおかしくは無い。
やっぱり新しく爆発するような何かが無いとこいつには勝てないのかもしれない。
だけど体術でも力で負けてしまっている以上、私に何が出来るというのだ。
これだけ戦っても傷を負っていくのは私だけ。
このままじゃすぐるを取り返すどころか、取り返すことが出来ずに私は犬ﾀﾋにだ。
それだけは絶対に避けなければ。
そんな考えが頭をよぎり、私に焦りが生まれスキができてしまった。
まずいとは思ったがもう時は既に遅く、それを見逃さなかった羂索に蹴り飛ばされてしまった。
羂索「ダメじゃないか、敵の前で考え事なんて。」
『……うるさい。』
そう言って立ち上がろうとした時、羂索が私の目の前に立った。
羂索「簡単に立ち上がらせると思うかい？」
そう言って私の腹を蹴ってきた。
とてつもない痛みに耐えながら何とか反撃をしようとした瞬間私の腕があられもない方向に曲がっているのを見た。
人間とは不思議だ。
今まで感覚も分からなかったケガなのに、見た途端痛みが出てくるなんて。
羂索「痛いかい？それじゃあもう一個も」
ボキッ！！
『ぐあ”あ”あ”あ”！！』
反転術式を使わなければいけないとわかっているのに、私の頭は痛みに耐えることに必死で正常に作動してくれない。
あぁ、私とはこんなに弱い人間だったのか。
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getou(プロフ) - 舞さんありがとうございます！これからも頑張るので読んでもらえると嬉しいです (2022年9月27日 15時) (
レス) id: 5a297528ee (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます！！ (2022年9月27日 0時) (レス) @page11 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：getou | 作成日時：2022年9月4日 20時
