片割れの贖罪

その後 ページ27

目を覚ますと大量の呪術師に囲まれていた。



なぜ……



起き上がろうとしても起き上がることは出来なかった。



もしかしてと思い、自分の体を確認すると手足が縛られていた。




しかもただの縄ではなく、呪力がしっかりこもっている。




これじゃあ抜け出すことなんて不可能だ。



楽巌寺「目が覚めたようだな、夏油。」



『……これは一体なんのおつもりで？』



楽巌寺「なんのつもり、か。お前は元より死刑になる予定だった。それを五条がねじ曲げたために今お前がこうして外を歩けていたのだ」



確かに悟がなんかやったとは、聞いたことがあるが……




楽巌寺｢だが五条が封印された今、お前の死刑をねじ曲げられる者などいない。それに今回の呪術師の大量虐殺、渋谷での破壊行為。その全ての罪でお前は死刑となったのだ。｣




『……なるほど。何時ですか？』




楽巌寺「明日だ。」



『あら、結構急ぎですね。』



いつかは処刑されると思っていたけど、まさか明日とは。



『……わかりました。』




せっかちなジジイめ。



楽巌寺「最後にやり残したことはあるか。」




『……買いたいものがあるんです。逃げませんから、買いに行かせて貰えませんか。』




楽巌寺「……家入、着いていきなさい。」




硝子「……わかりました。」



見張りは硝子か。



以外に気を使ってくれるんだな、学長は。

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