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むっくんが出ると決まった今、私はパパさんから預かった胴着に着替えている。私の我儘で真ちゃん、今井くん、りっちゃん、むっくんと私でやることになった。
どうしてもやると言った私に呆れて、みっくんは今度こそどこかに行ってしまったけど。
(怒らせちゃったなあ……。でも、あんなこと言われて引き下がれない)
りっちゃんも「自分の道場だからやりたい」って言ってたから、谷川くんが代わってくれて一件落着……なんだけど。なんかもやもやすんだよなあ……。
そんなことを考えながら、みんなのところに戻れば、丸くなって話し合っているようだった。
「あ、おかえりAちゃん。胴着も似合うね」
「ハッ、凄く似合ってますAさん！」
『ありがと』
真ちゃんと今井くんに笑顔でお礼を言いながら、その場に座る。すると聞こえてきた、「ちょっち待ってくださーい」なんて言うふざけた声。
「A、俺と代われ」
『……みっくんはやらないって言った』
「うるせェ気が変わったんだよ」
「三橋くん、私も一度逃げた人に押し付けたくはないわ」
私とりっちゃんが言っても引き下がらないみっくん。いやいや、気変わりすぎじゃない？
挙句の果てに、りっちゃんにも谷川くんと代われとか言ってくるし。
『でも───』
「でもじゃねェの、代われ」
『……』
「……分っかんねェヤツだな」
それでも頑固な私を、みっくんは乱暴に、壁に押し付けた。
強く握られた手首が、キリキリと痛む。
『いっ……』
「俺はこれ以上、お前を巻き込みたくねェんだよ」
『……』
「別に、お前が弱いからって言いたいわけじゃねェ」
『……』
「俺と代われ」
いつもと違う真剣な目。自分勝手でひねくれてるくせに、私に対する気遣いに泣きそうになった。
ほんと、変なところで優しいんだから。
『……うん』
「ん、おりこーさん」
みっくんはすぐに優しい顔に戻って、私の頭の上にぽんと手を置いた。
＋＋＋＋＋＋
壁ドンからの「おりこーさん」はやばくないすか(書いた人)
(追記:お兄ちゃん初登場のお話にお兄ちゃんの設定をちょこっとだけ入れときました……！1-10です)
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まくらかばー@れい(プロフ) - ノーベルマンさん» ありがとうございます！続編の方もよろしくお願いします！ (2020年8月20日 8時) (
レス) id: 7b5f3ba3ae (このIDを非表示/違反報告)
ノーベルマン - うわぁぁ！！！！めっちゃ好きです！！！！！！ (2020年8月20日 1時) (レス) id: f5f8406621 (このIDを非表示/違反報告)
まくらかばー@れい(プロフ) - 夢子さん» 相良くんやっと書けました、、(笑) 続編もう少しお待ちください！これからもよろしくお願いします！ (2020年8月19日 18時) (レス) id: 7b5f3ba3ae (このIDを非表示/違反報告)
まくらかばー@れい(プロフ) - きのこさん» ありがとうございます！続編はお話が何話か出来次第公開します！すみません…… (2020年8月19日 18時) (レス) id: 7b5f3ba3ae (このIDを非表示/違反報告)
夢子(プロフ) - ついに相良くんが、、！続編も楽しみです！！ (2020年8月19日 17時) (レス) id: 72b9a547c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まくらかばー@れい | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ruki/
作成日時：2018年12月15日 15時
