Being fucked by sweet poison 2【梵天】

61 luscious trap ページ11

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夜は不思議だ

人を不安にさせ、孤独にさせると共に


人の本性をさらけ出させ

欲の渦に突き落とす



















｢いい匂いだね。
なんの香水付けてるの？｣


髪に触れようとする男の手を止める少女は
夜に映える赤を引いた唇を弧にして
妖しげに官能的に微笑んだ




｢秘密です。

女の秘密を知ろうだなんて野暮な事ですよ？｣




｢女は秘密があるから面白いの｣





レッドムスクの香りを身に纏い、
自由気ままに笑いかけて男を惑わせる



｢こら、またフラフラして｣



野暮な事を少女に聞いた男と少女の間に伸びた腕

その腕の持ち主は少女に“お兄ちゃん”と呼ばれ
少女の頬を愛おしそうに撫で、優しく微笑んだ


少女はあどけない笑顔で、
お兄ちゃんと呼んだ男の首にするりと腕を伸ばし抱き着く




そんな2人に近づける者はいない


触れてはいけない






それはまるで樒の果実


愛らしい花を咲かせ
口にすれば死に至る猛毒の果実を実らせる






｢あれ？
うちのシマで勝手に薬捌いてるやつってお前だよな
ちょっと向こうで話しようか｣




甘い匂いに誘われ迷い込んだら最後


抜け出すことの出来ない先のみが待つ世界






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