Being fucked by sweet poison 2【梵天】 (ページ45)

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近々抗争が起きるとかで、みんなピリピリしてる
抗争ともなればそりゃそうだけど

ついでに事務所を引越ししてしまおうって事らしくて
事務所内はバタついていた

｢Aはこれだったらどっちがいい？｣
部下さん達もピリついてる事務所内なのに、
お兄ちゃん2人はいつも通り
こっちが逆に焦る

事務所に置いてるコートが多くなったから
いくつか棄てていこうとしてるみたいで
かれこれ30分はこんな状態

ゴミ袋にはお兄ちゃん達のブランド物のコートでいっぱい
｢やっぱり冬物はかさばるな｣

｢お前らそれ家でやれよ｣
はるちゃんも思わずツッコミをいれるしかなかった
｢だって血浴びたコートだぞ｣
今蘭ちゃんが両手に持ってるコートは
去年の冬に、契約違反した人間の始末の際に着てた物
一応クリーニング出したから
キレイだし棄てるか迷ったらしい

こんな年末の大掃除みたいなことを
真夏にするとは思いもしなかった。

｢こっちは選択肢にいれないの？｣

｢だめ。絶対それは捨てないで｣
他とは違ってハンガーにかけられてるのは
ここぞと決める商談の時や
会食行く時に来てるのをよく見かけるもの達
見覚えあるなって思ってよくよく見てたら思い出した。
私がココさんのお手伝いして貰ったお小遣い貯めて
父の日や誕生日に2人に買ったプラダやBURBERRYなどのコートやスーツなど。
｢Aからのプレゼント達は捨てるわけねぇだろ。
思い出したかぁ？｣
ニタニタ笑って覗き込んでくる蘭ちゃんの鼻をつまんでちょっとだけイタズラしてやった

荷物をまとめたりんちゃんが
ダンボールをひとつ抱えて私達の前に来たと思ったら
｢Aのテストの答案用紙が出てきた｣

ダンボールの中には私の答案用紙や
高校の時の通知や手紙が入ってた
｢懐かしいー！｣

何度か書いて返ってきた反省文も入ってた
というより隠してたと言うのが正解
もう忘れてたけど

｢三途の車の中に隠してたのか。
点数良いのに隠す必要ねぇじゃん｣

｢だってテスト100点いくと2人ともすぐご褒美だからって
お寿司とか高級お肉食べに行くじゃん｣

麻布十番から銀座
ミシュラン獲得してるレストランに連れてってくれたり、ホテルのブッフェ連れてったりと
してくれるのは嬉しいけど、申し訳なくて隠してた。
まさか、はるちゃんの車から見つけてくるとは
思ってもなかった。
しかもりんちゃんもニタニタ笑ってこっち見てきた
｢おーし、今日の夕飯は赤坂に食いに行くぞ｣

｢そういうとこだってば｣

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