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千冬の失恋パーティ
Aちゃんからの伝言もあったし来てみれば、


ぐずぐずに泣いてると思ったのに
もやもやしたような表情をしていた

「嫌いなのに愛してるってなんなんすか、
本当にわかんない子です、」

千冬はそう言いながら泣きそうな顔させて、
ドラケンが慰めに背中を擦りながら酒を煽っていた

「千冬、Aちゃんからの伝言」

「え?」



「楽しいひと夏だった。ありがとう。




千冬を危険に巻き込みたくないんだとよ。
だから嫌いになって私を忘れろってさ」



伝言で追い討ちかけたか

そんなの言われたら余計に嫌いになれないじゃん
って言いながらわんわん泣いて、
20代後半のいい大人の男が居酒屋でガチ泣き
それほどまでに千冬もガチ恋してたって事だな。

「Aちゃんも泣いてた。
嫌いって言われてただそれ信じてる様じゃまだガキだな。
嫌いな奴に泣いて別れを告げるわけねぇだろ。
Aちゃんも泣く程本気でお前に恋してたんだよ」

「うぅ、好き、」

「いいんじゃね?
Aちゃんの事ずっと思い続けても。

お前がいつか、新しい恋をするまで
思い出として心に残せる日が来るまでさ。」





それからは
一虎も合流してみんなで
失恋パーティにワイワイガヤガヤと盛り上がった





「あ、思い出した」

「何が」

「昨日Aちゃんからした香水のにおい




灰谷だ。」

「え?」

俺の頭狙ってきたアイツらからした香水の匂い
でも、それに加えての甘い果実の香り

「灰谷って、灰谷兄弟か?
でも香水って言ったって何万人って使ってんだろ」

「そりゃそうだけど、お兄ちゃんが2人いるって、

お前らも見たんだろ?
Aちゃんが俺らより年上の男2人といるとこ。

それに、Aちゃんみたいな高校出たばっかのような娘が持ってるようなもんじゃない、ハイブランドの香水だぞ。」


「あー、だからか、
関東事変の話で三ツ谷君が頭やられたって話した時
申し訳なさそうな顔してた、なんか納得しました。

…てことはガチで俺、
湾に沈められてたかもしれないってことですよね。」


サァッと青ざめた千冬に俺らは苦笑いするしか無かった




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まゆか(プロフ) - 飴玉さん» っ嬉しいです!ありがとうございます (2022年1月3日 7時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - Heartache.....大好きです..... (2021年12月28日 15時) (レス) @page43 id: 16dec3cb2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆか | 作成日時:2021年12月7日 0時

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