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マイキーになんて言えってんだバカ娘

Aのガチな目に頷いて言う通りにしちまったけど、
ほんと俺ってAには甘ぇな、




病院に着く頃にAから連絡が入った


《シャツ血で汚しちゃった。ごめんね》



怪我はねぇのかその他に報告することねぇのか
連絡送っても返ってこねぇ
しばらく待っていたら電話が入った
『もしもし』

「もしもしじゃねぇよ今何してんだ、怪我はねぇか?」

『今、病院向かうとこ。』

「何で来るつもりなんだ。
迎えに行くからじっとしてろ」

『ソラさんが乗せてってくれるって』

「ソラって、蘭の部下のか」

『うん、だから大丈夫』



大人しく待ってると、見慣れた黒いバンが来た
スライドドアが開くと
Aが俺のシャツを赤く染めて出てきた
「怪我は?」

「ないよ。これ全部返り血」

「ド派手に暴れたな」

「あの人たち、
最初から正当な取引するつもり無かったんだって。
全部答えてくれたよ」

Aを先に蘭達のところに行かせてソラに聞けば

本当に1人で組1つ潰して来たって
末恐ろしい娘だって怯えた

「これ、Aちゃんの着替えです。
車の中に蘭さんが用意してたのがあったので」

俺に渡してきてそのままソラは後処理に合流すると、
来た道を戻って行った










『け、計画のうちだったんだ!
取引の際にこっちが有利になるように相手を殺して
ブツを奪うって!』



幹部の1人、自分だけ見逃してもらおうとしたのか
惨めったらしく土下座して脚に縋り付いてきて
全部吐いた
だらだら鼻から目から垂らしてぐちゃぐちゃな顔で
さっきまでキメてた顔を歪ませて


『灰谷が取引で来るって聞いて、
昔あいつらに返り討ちにされたから、
やり返そうと思って取引担当の奴に依頼したんだ!』



男が脚を撫でてくる感覚が残ってて気持ち悪い


『私が人の事言えた口じゃないけど
お前さんも緩い頭してんな』





カランカランと足元に落ちる薬莢


誰もいない。
静まり返ったフロア
聞こえるのはビルの空調

赤く広がる床をぴちゃぴちゃと音を立てて出口に出る

あー、借りたシャツ、赤くなっちゃった



「ソラさん」

裏口直ぐに車停めてたソラさんに
窓ガラスノックして呼ぶと眼を飛び出させる程に見開いて私を急いでバンに乗せた

「怪我はしてないですか?」

「大丈夫です
はるちゃんに電話しておかなきゃ」

「三途さんもですけど、今のその格好で行ったら蘭さんもびっくりして目さましますよ」

「それなら良いや」


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まゆか(プロフ) - 飴玉さん» っ嬉しいです!ありがとうございます (2022年1月3日 7時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
飴玉(プロフ) - Heartache.....大好きです..... (2021年12月28日 15時) (レス) @page43 id: 16dec3cb2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆか | 作成日時:2021年12月7日 0時

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