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店の前で具合悪そうにしゃがみこんでいた女の子は
儚い雰囲気、
なんて言葉では留まることない空気を纏っていた
幻覚なのか、確かにそこに存在しているのか
わからない感覚だった
触れれば泡のように消えてしまうような
不思議な空気だった
声をかければ振り向く女の子は
綺麗なクリーム色を揺らし顔を上げた
日焼けを知らないような白い肌に整った顔
少女漫画の中にだけ存在しているような女の子が
本当にこの世にいるなんて思いもしなかった
話の流れでペットショップ開いたキッカケの話をしたら女の子は静かに涙を流した
月並みの言葉しか言えない俺が言えば、
宝石のように綺麗だった。としか言えない
人魚姫が流す真珠のような、御伽噺のような。
その子はAちゃんといった。
あれから、時たまふらりとやってきては、
うちの猫や犬達をわしゃわしゃと撫でて可愛がっては毛を服にくっつけて笑ってる無邪気な姿を見せてくれるし、中学時代の俺の話を楽しそうに聞いてくれる
場地さんと出会って、東卍で過ごした日々、
相棒と背中合わせて、いや、あいつ喧嘩弱かったしなぁ、でも、場地さんの意志を継いで一番隊を引っ張ってくれるのたアイツとの時間、
Aちゃんに話していると、学生の頃の事が昨日のように蘇ってくる
幼い顔立ち、高校生ぐらいだろうか。
ただ、甘い香りの中に、たまにふわりと香る煙草と高そうな香水が、不思議な感覚に陥らされる
名前しか知らない女の子。
苗字も、どこに住んでいるのかも、知らない
俺にしか見えない幻覚だったら笑えたけど
一虎君とAちゃんが喋っているのを見る時は
これがちゃんと現実なんだと感じさせられる
次はいつ来るのか、
手を振ってショップのドアを潜り帰るAちゃんの背を見ては考えるようになった。
｢なぁ千冬、A次いつ来るー？｣
｢さぁ、いつだろ｣
｢A帰ると店も静かになるよな〜｣
本当、その通りだ
｢早く遊びに来てほしいですね｣
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まゆか(プロフ) - maaruさん» ありがとうございます！ラストまで楽しんでいただけたら嬉しいです!! (2021年12月10日 4時) (
レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
maaru(プロフ) - ほんっとにきゅんきゅんするし面白いです〜！！最近読み始めたんですけどもうハマりました！まゆか様のペースで頑張ってください〜！ (2021年12月9日 21時) (レス) @page26 id: c5f091f9f6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - shinox2さん» ほんとですよねー！この先どう展開にしようか楽しんで書いてます😂 (2021年11月29日 10時) (レス) id: 9f4232803c (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 恋愛させてあげたいーー!!!!でもお兄様方のセコムが強すぎるぅぅぅぅ (2021年11月26日 16時) (レス) @page35 id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - ▼とある黒兎さん» ありがとうございます!!!楽しんでいただけるような作品に作り上げていきたいので是非とも新シリーズも最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです😂 (2021年11月13日 18時) (レス) @page11 id: 0b08a23bd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆか | 作成日時：2021年11月9日 4時
