胃が痛くなる2【名探偵コナン】

62 ページ14

高木side




｢おい高木、｣

え、え、今日はなんですか
ほらよって紙袋渡してきたんですけど。
松田さん、あのこれなんですか
まさか僕に誕生日プレゼントとかいうんですか？
誕生日まだ先ですけど。

｢Aから。｣
｢え？｣
紙袋には和菓子の老舗店の名前
｢新作の羊羹だとよ。｣
わぁ！嬉しい!!
｢ほんとに僕が貰って良いんですか？｣
｢お前の分ってAが買ってきたんだから受け取れよ。俺用にって3種類買ってきたから返されても食いきれねぇよ｣

嬉しそうに口角をあげた松田さんを
対面席に座ってた伊達さんが3度見した事に
思わず笑いそうになった。

紙袋の中を見ると包装されてる箱が2つと、封筒

ん？封筒？


開けるとメッセージカードで
そこには小学1年生の書く字、というより
高校生のような字で


佐藤刑事と仲良く食べてね。
後で詳しく聞かせてね


と、書かれていた。
は？は？え？
待って？僕が佐藤さんにそういう感情があるって
Aちゃんにバレてるの？
誰にもバレてないって思ってたんだけどなぁ

(※まだお2人は付き合ってはおりません。
今後の行く末をお楽しみに)





コナン君とまた事件現場にいたAちゃんに
羊羹のお礼と、こっそり佐藤さんには言わないでね
って言ったらニヤリと笑って

｢2人の恋路は生暖かい目で見守ってるから
恋バナ沢山聞かせてね。｣

って言われたよ。
この子はどこまでお見通しなんだい？
というか恋愛ドラマを楽しむかのように
僕の佐藤さんへの片想いを応援してるAちゃん

｢白鳥さんも佐藤刑事を狙ってるからって
焦ったらだめだよ。
白鳥さんはずるい事とかしたとしても、
焦らず正規ルートで攻略したれよ｣

決めた。
由美さんとAちゃんにアドバイス貰うようにしよ

子供からアドバイスしてもらうってどうなのって思うかもしれないけど、
僕は聞くぞ。アドバイスしてもらうんだ。

｢高木刑事、高木刑事、
Aに恋愛相談するのは事件解決したらね｣

コナン君に腕引っ張られて今現場にいることを思い出した。
危ない危ない、仕事しなきゃ。




.

63→←61

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す