13 side夢主 ページ15
薬売りさんもだけど、
今、わたしのお世話してくれてる
さとるの近くにいたい
お父さんってこんな感じなのかな。
｢火使うし危ないから、ね？｣
｢やだー｣
ソファに座らせようとしてくるけど
さとるの脚にひっつく
｢うーん、、、｣
ちょっと待ってって言ってどっかに電話し始めた
｢ほらよ｣
｢あ！しょーこおねぇちゃんだ！｣
｢おーA、もふもふしてんなぁ｣
冷たいお手手で私のほっぺむにむに挟んできた
｢あったけぇ子供体温｣
｢おいいつまでAでぬくぬくしてんだよ
Aのほっぺは俺のだぞ｣
｢なんだその独占欲。｣
さとるとしょーこおねぇちゃんが
わたしの頭の上でむんって睨みあってる
ちょっと怖い。
｢あ、やべ、戻るわ。A、またお風呂の時な｣
わしゃわしゃって頭の撫でて行っちゃった
｢よし、A！おんぶでどうだ！｣
｢おんぶ！｣
わたしをおんぶして紐でぐるっと括った
｢おんぶ紐まじ便利だな、｣
ふんふん鼻歌歌ってるさとる
楽しそう。
テレビから聞こえてくる音楽歌ってるのかな
｢よーし出来たぞー｣
さとるの肩越しに見るとハンバーグとオムライス
しかもオムライスに旗刺さってる
｢Aのはお子様プレートの方なー｣
｢やったー！｣
ソファ前のテーブルにさとる用のとお子様プレート
置いておんぶ紐はずしてわたしをちっちゃいイスに座らせた
ぷぴぃ
｢A用に豆イス買ったんだぁ！
うん！似合う似合う！｣
ニコニコしてるさとるみたら
わたしもニコニコしちゃう
｢よーし、いただきます！｣
｢いただきます！｣
｢あーん｣
ハンバーグちっちゃくしてくれて私の口に入れてくれた
｢おいしー！！！！｣
パシャパシャパシャ
さとるがケータイをわたしに向けてる
？
｢まじ天使、、、｣
なんかよくわかんないこと言ってる
さとるのお皿からオムライス掬って
さとるの口に運ぶ
｢幸せすぎる、、、A、もっかい｣
口開けてもっかい言うさとるに今度はハンバーグ
なんかニコニコしたまま泣いてる
｢さとるねハンバーグ作ってくれたの！｣
｢そうか良かったな｣
しょーこおねぇちゃんにお昼ご飯の時の話をすると
ニヤニヤしてた
｢そのためのおんぶ紐だったのか｣
｢おし！のぼせる前に出るぞー｣
｢はーい！｣
部屋に戻ると甘いにおいがした
｢おかえり〜ココアあるぞー｣
｢ほんと！？｣
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作者名：まゆか | 作成日時：2020年12月11日 12時
