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安定期に入って、今日は親友の佳奈と北山先生の結婚式。
本当は翔も……って誘ってくれたんたけど、この身体だし、渉との時間もなくなると思うから、翔は静お姉ちゃん家に預けることにした。
低いなヒールに、ゆったりとしたドレス。これで赤ちゃんも苦しくないかな?
あとはちょっとメイクアップ!
渉にキレイだねって思われてたい!
やっぱりあたしは母親より、女になってるのかな?
でも、渉の前では女の子でいたい。
「わぁーママ!キレイ!!」
「ありがとう、翔!まなちゃんっちでいい子にしててね。」
「うん!ぼくも、いつかまなちゃんとけっこんするんだー!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
息子よ、まだ早い!
でも、あたしも翔くらいの時から渉と結婚したいと思ってたんだよね……
「佳奈〜!おめでとう!」
「「A」!!ありがとう!体調大丈夫?」
「もう安定期入ったから……」
あたしの言葉に見つめる佳奈。
「え?なに……?」
「なんか、A綺麗になったね。お母さんだからかな?」
「わからないけど……」
あたしがそう答えたあと、どこかへ行ってた渉が帰ってきた。
「佳奈、おめでとう!」
「横尾くんもありがとうね。翔くんもきてくれて良かったのに。」
佳奈が残念がるとは思わなくて申し訳ないと思ったその時、渉が口を開いた。
「2人目産まれたらまたふたりの時間なくなっちゃうからさ、デートできちゃった。」
それを聞いた佳奈は、あたしの耳に囁いた。
「やっぱり、A綺麗になったねー。旦那様の愛の力かな?」
そう言われるから、みるみる赤くなる。
それから、佳奈と北山先生の式は素敵で、渉と【あたし達のとき思い出すね 】なんて笑っていた。
手を握りしめながら……。
「ママー、パパー、遅いよー!!」
翔を迎えにいくと、翔は泣きながら抱きついてきた。
そういえば、こんなに離れたことなかったね。
最近しっかりしてきた翔。
だけど、まだまだ甘えん坊な翔。
あたしは翔を強く抱きしめた。
あたしは翔のママだから。
何があっても、翔のこと守るよ。
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作者名:まこ | 作成日時:2018年10月20日 21時