［黒］仕事辞めたい？殉職しなよ。［SCP-682］ ページ4
私は何故こんな危険な仕事に就いてしまったのだろう。就いたと言うか、就かされたと言うか。親はSCP財団の博士、お偉いさんだったのだが、SCP-682(通称クソトカゲ)との会話を試み其奴に押し潰されて殉職してしまった。昔っから私の面倒なんて一切見ない親は大嫌いだったので悲しいとは思わなかった。良くやってくれた、とも思わなかったが。
そんなこんなでSCP財団に引き摺り込まれたのが私、Aである。端的に纏めるとクソトカゲの担当なんて怖いから誰もやりたがらない。これも殉職した博士のせいだ。ならば責任を取って彼らの娘に担当してもらおう、という訳だ。屑か。
ふに落ちないが、三ヶ月程頑張っている。SCP-682は巨大な水槽の中に入れられ、塩酸にどっぷり浸かっている。体だっていつ見てもぐずぐずなのだ、心配は少ない…筈。現在クソトカゲが脱走を試みた回数は17回、成功したのは6回。確率にして約33%。微妙だなぁ。今日も観察記録用の紙が挟まったバインダーを持って、奴のところに向かう。
電気を付け、水槽を見ると、奴が、居ない。
冷や汗が額に浮かんで頬を伝い、コンクリート製の床を濡らした。エマージェンシーコールを鳴らす為、水槽に背を向けて壁に設置されている赤いボタンを押そうとした。
伸ばした手は誰かに捕まれ、空を切る。背中に温度を感じて、後ろから抱きしめられているのだと理解した。
「漸く会えた…話が出来るな、Aよ。
いつもAの他に護衛の職員が居るだろう、2人になれる時を待っていた。」
確かに、つい先日までDクラス職員が共に来ていたのだが、SCP-106の脱走のせいで大半が犠牲になったのだ、護衛の人たちもやられてしまった。
体の向きを変えられ、声の主と対談する。黒い軍服を着て、銀縁の眼鏡をかけた金髪赤眼の男性が立っていた。どちら様で、と聞こうとしたのだが、いきなり膝裏と背中に腕を回され横だきをされた。彼は迷いもなく塩酸の入った水槽へ向かう。
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虚無虚無ぷりん - 私得が過ぎる……！！scpに愛されるだけでも幸せなのに×wrwrdとは……！！大好きです！応援してます！！ (7月8日 22時) (
レス) @page2 id: d13357cef5 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - 好きです！好きすぎてヤバイです！！もうほんとヤバイです。本家も忠実に再現しているし、それでもってオリジナル要素を加えるのめっちゃにがてなんでヤバイくらい羨ましいです！これからも楽しみにしてます！ヤバイ長文になってしまいました…失礼しました(手遅れ) (2022年2月19日 19時) (レス) id: 3b214b8514 (このIDを非表示/違反報告)
民草さん(プロフ) - 私得×私得でビックリしました…！あの、rbさんで、scp-5031をよろしいでしょうか？これからも頑張ってください！！ (2022年2月18日 23時) (レス) @page21 id: dc2584af8a (このIDを非表示/違反報告)
No.3 NOM - SCP-1316でshpさんどうですか？ (2021年8月23日 0時) (レス) id: 26c3a40ab4 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ - おぁ…こっちが語彙力喪失する…好きのど真ん中を貫かれた気持ちです、ありがとうございました！どうかお体に気をつけて！ (2021年8月9日 4時) (レス) id: 5744dc7a34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠
| 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2020年5月28日 17時
