#2 ページ21
［黄］
今日もAは薬作りに失敗していた。なぁ、Aは気付いとらんのんやろ。失敗するのは俺のせいだって。入学式で緊張した俺に声をかけてくれた時から、ずっとAの事が好きなんよ。記憶を弄るなんて高等魔法は使えんから、せめて実技だけでも邪魔をして、俺と一緒に補習受けて欲しかってん。
不思議に思わんのんかなぁ、テストはとれるのに魔法はうまく使えない。薬の分量も全部あってるんよ、Aが用意したヤツだけだとな。Aの気を逸らして薬の材料を操作するなんて簡単な事やし。ま、いつ気付くか楽しみやわ。
最近は行為もエスカレートしてきて、Aの実技の邪魔をするだけじゃ足りんくなってきた。Aには、遠いところに行って欲しくない。主席なんてやめて、俺と一緒に底辺に居ればええよ、2人で一緒に落ちこぼれしよ。
そうなれば成績第一のこの学校じゃぁ生き辛いやん？でも俺が幾らでも支えたるよ。2人で支え合って生きてこうや。少なくとも俺にはAが必要やし、Aにも俺を必要として欲しい。
Aの集中力を途切れさすために大先生から貰った薬をジュースに入れる。意識がふわふわして、勉強どころやないやろうな。流石大先生、プロですわ。
「A、喉乾いてへん？ジュース貰ってきたから飲もうや。」
「お、ありがとうシャオロン。ナイスオレンジジュース、好みが分かってるね〜」
嬉しそうに受け取りジュースを飲むAを見て胸がキュッとなる。これがトキメキってやつやな。自身が興奮して口角が上がっているのを感じ取り、慌てていつもの笑顔に戻した。
「ねぇシャオロン、最近こう、頭がぽやんとするんだけど、病気かなぁ？」
「病気なわけないやん！寝過ぎとかやないん？」
えぇー、と言いながらも医務室に向かう気配のないAを愛おしく思う。入学したての、しっかりとしたAなら自身に起こっている異変を感じ、ぺ神に相談に行っているだろう。自分のせいで、Aがこうなっていると思うと全身に電流が走ったように気分がいい。
いつになったら完全に堕ちてくれるんかな。待っとたるから。薬の量と比例して俺の愛も積もっていく感じがする。楽しみやわぁ…
明日はもう少し薬の量を増やそうかな、なんて考え、貰ってきたジュースを流し込んだ。
*4000hit！ありがとうございます
よければ⭐もよろしくお願いします…
［紫］英国じゃないけど妖精さんを見つけた話→←［黄］惚れ薬は時代遅れじゃないですかね
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ロイエ - やばい、同志がここに居た。(本音:ヤンデレ大好き！逆ハー万歳！！)はい。 (2022年1月10日 23時) (
レス) id: 32127d00d4 (このIDを非表示/違反報告)
誠(プロフ) - マイソさん» 是非しましょう((( (2021年1月24日 14時) (レス) id: b57bb5d927 (このIDを非表示/違反報告)
マイソ - あああわかります。じわじわきて捕まる。それが萌えるんじゃぁ…趣味が合いすぎます。結婚して彼らのこといっぱい話しません(( (2021年1月16日 23時) (レス) id: 05f946baf6 (このIDを非表示/違反報告)
誠(プロフ) - 地稲さん» きっと美味しいです炭なんて作らないよ(震え声)そう言って頂けて嬉しいです！ (2020年8月1日 21時) (レス) id: d6a456411c (このIDを非表示/違反報告)
地稲(プロフ) - 妖精さん妖精さん…。眉毛英国紳士ポジは彼なんですね分かります。いやぁ彼の作る料理は美味しいんだろうなぁ(震え声)共依存は大好物ですありがとうございます。 (2020年8月1日 15時) (レス) id: a7f6c2fae7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誠
| 作者ホームページ：http://around-the-clock
作成日時：2020年5月25日 3時
