episode257 ページ7
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「まあ！占ってほしいのですわね？いいですとも！さあ、お座りになって」
トレローニーは、水晶玉の置かれているテーブルに一つ椅子を引っ張ってくると、ダンブルドアを座るように促す。
ダンブルドアは気にせず椅子に腰掛けた。
トレローニーは向かい側の椅子に腰掛ける。
「ダンブルドア校長の様な偉大な方でも、占いに頼りたい時もありますでしょう？さあ、何について見ましょう。あたくしが全て見て差し上げますわ」
トレローニーは得意げな口調で言う。
テーブルに置かれた水晶玉やトランプの中から、どのように占うか迷う様に手を走らせた。
「あら！」
すると、トレローニーがいきなり声を上げた。
ダンブルドアは目を瞬かせ、トレローニーを見た。
「あたくしったら、校長先生がいらっしゃったのに紅茶も出さないなんて」
トレローニーはいそいそと紅茶の用意を始める。
丸い壁面にずらりと並べられた棚から紅茶カップを二つ取り出し、紅茶を注ぐとダンブルドアの目の前へとカップを置いた。
「ありがとう。＿＿そういえば、トレローニー先生は、A・マルフォイという生徒に会ったことがあるかね？」
ふと、ダンブルドアが聞いた。
トレローニーは一つ瞬きをし、用意した紅茶に口を付けて思い出すような仕草をする。
「さあ……分かりませんわ」
トレローニーはそう答え、紅茶カップを置くと、水晶玉の中を見つめ始めた。
「その生徒がどうかなさいました？」
「いや……少し、不思議な生徒での」
ダンブルドアはトレローニーの質問に言葉を濁す。
「ああ＿＿見えますわ、校長！」
トレローニーは、水晶玉の中で何かを見たのか声を上げる。
「何か黒い影が！あたくし、ここ最近ずっと嫌な雰囲気を感じておりましてよ。それに＿＿」
ふと、興奮していたトレローニーの言葉が切れた。
トレローニーの目が空を見つめたかと思うと、ガクンと首を垂らし、椅子に沈み込む。
ダンブルドアは、静かに紅茶カップを手に取り、口を付けた。
トレローニーは呻き声を出す。
「闇の帝王が再び我々の元へ戻った時」
突然、太い荒々しい声で、トレローニーが言った。
「膨大な力を手にする者が現れる……」
トレローニーはうつろな目をして、口をだらりと開け、椅子に座ったまま硬直していた。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
