episode256 ページ6
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「ハリー＿＿ありがと」
Aの隣で、ジョージがモゴモゴと言った。
その横でフレッドが猛烈に頷いている。
ハリーはフレッドとジョージにウィンクをして、保護者であるバーノン・ダーズリーの元へと向かっていった。
「良かったわね」
Aがフレッドとジョージに囁いた。
ジョージが袋を見つめ、頷く。
フレッドはまだ呆然としているようだった。
ふと、Aの目の端に母のナルシッサが見えた。
「私も行くわ」
Aはフレッドとジョージの手を引き、少し屈ませる。
すると、Aはハーマイオニーがハリーにしていたように、双子の頬にキスをした。
「また新学期にね」
Aがはにかんで言う。
そのままAはナルシッサの元へ駆けていった。
・・・・・
ホグワーツ城。
急な螺旋階段を上りきり、小さな踊り場の天井にある丸いハネ扉から銀色のはしごを登って部屋に入る。
そこはシビル・トレローニー教授が担当する、占い学の教室だった。
そこは、どこかの屋根裏部屋と昔風の紅茶専門店を掛け合わせたような教室だ。
小さな丸テーブルがざっと二十卓以上、所狭しと並べられ、それぞれのテーブルの周りには
深紅の暗い灯りが部屋を満たし、窓という窓のカーテンは全て閉め切られていた。
ダンブルドアはその奇妙な教室に足を踏み入れ、辺りを見回す。
暗がりの中から、大きな目をしたひょろりと痩せた女性が姿を見せる。
「＿＿ダ、ダンブルドア先生！」
その女性は訪問者を確認し、目を丸くした。
慌ててダンブルドアの元へと駆け寄ったが為に、ローブの裾を踏んづけてテーブルに置かれていたボロボロのトランプが床に落ちた。
「トレローニー先生、ごきげんよう。突然の訪問で驚かせてしまったかの？」
ダンブルドアはトレローニーに微笑み掛けて言った。
トレローニーは落ちたトランプを拾おうとして手を止め、「とんでもないですわ」と昆虫のように大きな目を瞬かせた。
「どんな御用です？」
「トレローニー先生に少し……調べて欲しいことがあっての」
ダンブルドアは言葉を選ぶように口にした。
だが、トレローニーは勘違いをしたのか、パッと顔を輝かせる。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
