episode297 ページ47
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「なんだい？僕がキーパーじゃ不満か？」
ロンはむっとした顔で言った。
「そんなことはないさ＿＿そんなむくれるなって！ほら、かぼちゃジュースでも飲めよ」
フレッドがけらけらと笑って言う。
ロンはまだ不服そうな表情だったが、フレッドからかぼちゃジュースの入ったゴブレットを貰い、口をつけた。
「うげっ！」
途端にロンが声を上げる。
ロンは慌てて口の中に含んだかぼちゃジュースをゴブレットの中に吐き出した。
「なんだこれ！かぼちゃジュースじゃないじゃないか！」
ロンが叫ぶと、フレッドとジョージが声を揃えて大きく笑った。
「ははは！何言ってるんだ、ちゃんとしたかぼちゃジュースだろ？」
フレッドが笑って言う。
ジョージがAの肩を叩いた。
「……かぼちゃジュースの中に苦薬を入れたんだ。でもただの苦薬じゃない。フロバーワームで、さらに濃くしてやったのさ」
ジョージが、Aに耳打ちをした。
ジョージはズボンのポケットから、だいぶ濃い緑色の液体が入っている小瓶を取り出すと、ニヤリと笑って続ける。
「一滴入れただけで、すごく苦い。それに、なかなか苦味が消えないんだぜ」
ロンは舌を口の中でくるくると回し、気持ち悪そうに眉を寄せている。
それを見たジョージが、「な？あんな風に」と言った。
フレッドはおかしそうにロンを見て笑っていた。
「＿＿もう、なんだよ！せっかくキーパーになって嬉しかったってのに、口の中は最悪だ！」
ロンは苦いかぼちゃジュースが入ったゴブレットを、テーブルに乱暴に置いて双子の元から去っていった。
「もう、なんて悪戯してるのよ。かわいそうだわ」
Aがまだ苦そうな表情をしているロンを見て言った。
「いつでもどこでも悪戯するのが俺たちさ」
フレッドが胸を張って言った。
「でもまさか、本当にロンが選ばれるとはな」
ジョージがバタービールを飲みながら言った。
「あのチビなロンがだ」
フレッドがからかうように言う。
「ああそうだ。”ロニー坊や”がだぜ？」
ジョージもけらけら笑って言う。
フレッドとジョージは、ロンのキーパー就任をからかっているようだったが、その表情はとても嬉しそうだ。
「今年も素晴らしいチームになりそうね」
Aは、そんな嬉しそうな二人に笑みを溢しながら口にした。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
