episode296 ページ46
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その日の夜。
Aが談話室でジニーと共に課題をやっていた時、肖像画の扉がパックリ開いて、コリン・クリービーが飛び込んできた。
「ねえ、聞いてよ！キーパー選抜が終わったんだ、今さっき！」
コリンはゼイゼイ息を吐きながら、嬉々として言った。
「誰になったと思う？」
「ビッキー・フロビジャー？それとも、フーバー？ジェフリー・フーバー？」
ジニーが興味津々になってコリンに聞いた。
コリンは鼻息を荒くして「違うよ！」と。
「ロンだよ！」
「なんですって？」
ジニーが怪訝そうな顔をして聞き直した。
「だーかーらー、ロナルド・ウィーズリー！君のお兄さん！」
コリンは心底じれったいと言う顔をして言った。
「それ本当なの？」
Aが驚いて聞いた。
ロンがキーパーをやりたいと思っていたという話を、聞いたことがなかったからだ。
すると、肖像画の扉が開いて、クディッチチームのメンバーが新しいキーパーを連れてやってきた。
そこには、赤毛の頭が三つ。
二つはフレッドとジョージ、もう一つはロンのものだ。
新しいキーパーは、チームメイトの中心で興奮した笑顔を見せていた。
ジニーはやっと信じられたようで、目を丸くしている。
「ロンが新しいキーパーに決まったんだ」
クディッチチームの群れから出てきたリーが、Aとジニーに言った。
コリンと同じようにリーも、キーパー選抜を見ていたのだろう。
「びっくりだろ？」
「ええ、ほんと、驚いたわ！」
Aはリーの言葉に頷いて言った。
しばらくすると、談話室はだいぶ賑やかになった。
フレッドとジョージが一年生を実験台に、鼻血ヌルヌルヌガーを配っていたし、クディッチチームが抱えて持ってきた食べ物やバタービールの瓶でテーブルの上が満ち、新しいキーパーの決定に皆盛り上がっていた。
「ロン、おめでとう！驚いたわ」
Aが皆に囲まれるロンに向かって言った。
ロンがAに気付き、群れから出てくる。
「ありがとう、A。僕、まだ信じられないんだ＿＿まさか、僕が選ばれるなんて！」
ロンの表情は興奮と喜びに満ちている。
そこへ、フレッドとジョージがやってきて、フレッドがロンの肩に腕を回し、ニヤニヤ笑う。
「まさか、お前がキーパーに選ばれるとはなあ」
フレッドが言った。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
