episode293 ページ43
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「マクゴナガルが言ってたけど、Aは出現魔法も消失魔法も成功させたんだって？」
ロンがテーブルに頬杖をつき、Aに聞く。
「ええ」とAが答えた。
「どうやってやったんだ？僕たちより小さいのに！」
「物が小さかったから上手くいったのよ、大きい物になると難しいわ。特に生き物なんかはね」
「……マクゴナガルが君を誉めてたはずだよ」
不満そうに言うロンに、Aはくすりと笑みを溢した。
たしかに消失魔法と出現魔法は難しい魔法であり、消失魔法は出現魔法よりも易しいものだ。
ロンによると、Aは以前に変身術の試験で消失魔法と出現魔法を成功させていたのを、マクゴナガルが五年生の前で好評していたらしい。
「なーんか、やる気がもっとなくなった」
ロンがため息を吐いて言う。
「どうやってやったの？」
ハリーが興味津々になってAに聞いた。
Aはそんなハリーを見て、少し安堵した。
昨日、怒りを込めた視線を自分に送っていたハリーを不安に思っていたからだ。
「練習すれば、十分出来るようになるわ」
Aが答えるよりも先に、ハーマイオニーがつんとした態度で言った。
ロンとハリーは不満げだったが、ハーマイオニーが何も言わせないように視線を送ったので、ロンとハリーは口を結ぶ他なかった。
「それに、あなたたちはまだ宿題が沢山あるでしょ？私、本当に今回はあなたたちにノートを見せたりしないから」
ハーマイオニーが言う。
ハリーとロンは、これにとどめを刺されたような顔をした。
・・・・・
Aが夕食を取り終わり、談話室に戻って来た時、すぐにフレッドとジョージが寄ってきた。
二人の背後のテーブルには、『ガリオン通貨がっぽり』と言う紙を見たであろう生徒たちが集まっていた。
「聞いてくれよ、A」
「ハーマイオニーがひどいんだ。昨日からずっと＿＿」
フレッドとジョージが目をうるうるさせて話し始める。
ハーマイオニーが自分の名前が出たことに気づき、談話室の端からフレッドとジョージ、リーを鋭く睨みつけた。
ジョージがそれに気付いて、口を結ぶ。
そして、実験台となる生徒たちへ渡す『気絶キャンディ』を取り出していたリーが、途中で手を止め、キャンディをボックスの中へ入れ直した。
「談話室で実験なんかしてるからよ……」
Aは呆れた声色で言う。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
