episode288 ページ38
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話を聞いていた近くに居る生徒たちがAたちを見る。
シェーマスは何か言おうと口を開いて、すぐに止めるとAたちから離れて行った。
ふと、Aは少し離れた席に座るハリーと目が合う。
その一瞬、ハリーの目に怒りが込められていたことにAは気づく。
しかし、ハリーはすぐに目を逸らした。
その後、すぐにハーマイオニーがハリーとロンを連れて大広間から出て行ってしまったので、Aは気のせいだと思うしかなかった。
・・・・・
翌日。
一日経ってもAの不調は治ることがなかった。
魔法史やマグル学などの、あまり実践魔法を使わない授業はいつも通りにこなせたものの、変身術の授業では今日も失敗ばかりだった。
マクゴナガルが初めてAに宿題を出し、教室中が驚いていたほどだ。
午後には、新学期が始まってから初めてである『闇の魔術に対する防衛術』の授業が入っていた。
ジニーと共に、『闇の魔術に対する防衛術』の教室に入る。
すると、ドローレス・アンブリッジはすでに教壇に座っていた。
一昨日のふわふわのピンクのカーディガンを着て、やはり全身にピンク色を纏っていた。
Aとジニーは、教室の後ろの方の席に座る。
すぐにグリフィンドール生のコリン・クリービーがA達の後ろの机に腰掛けた。
生徒たち全員が席に着くまで、アンブリッジは教壇の上でにこやかな笑みを浮かべていた。
「さあ、みなさんこんにちは！」
クラス全員が座ると、先生が挨拶する。
クラスの半分ほどの生徒が、ぼそぼそと返事をした。
アンブリッジはわざとらしい溜め息を吐き、「それではいけませんねえ」と。
「みなさん、どうぞ、こんなふうに。『こんにちは、アンブリッジ先生』。どうぞ」
今度は、アンブリッジに続いてクラスのほとんどが挨拶を返した。
だが、覇気がないのは明らかだった。
アンブリッジは頷き、「次からはもっと元気よくね」と言った。
「さて、杖をしまって、羽根ペンを出してくださいね」
ジニーとコリンがAを見た。
Aもジニーとコリンと顔を見合わせる。
だが、言われた通りに杖をしまい、カバンから羽根ペン、インク、羊皮紙を出した。
アンブリッジは自分のハンドバックを開け、杖を取り出した。
それは異常に短いものだった。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
