episode286 ページ36
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マクゴナガルは心配そうにAを見たが、何も言わずに授業を再開する。
「Aが呪文を失敗するなんて珍しいね。前は出来てたのに」
コリンがAの横に来て囁いた。
「そうね。少し……今日は調子が悪かったのかも」
Aは眉を下げて言った。
Aは呪文学や変身術、闇の魔術に対する防衛術の授業を得意としていた。
教科書を見て羊皮紙に何かを書き留める授業より、実際に魔法を扱う授業の方が成績が良かったのだ。
だいたいの呪文はすぐに習得することができており、今回の『フェラベルト』は以前成功させていた呪文でもある。
失敗することなんて無いと、A自身も思っていたのだが。
Aの一日は、これでは終わることはなかった。
魔法薬学では綺麗だった鍋の底に、真緑の液体がこびりつき、それを取るのに授業の半分を要したくらいだ。
魔法薬学はもともと得意ではなかったAであるが、こんなあからさまな失敗はしたことがなかったのだ。
そして、呪文学では机を丸焦げにし、隣に居たジニーの教科書をも丸焦げにしてしまっていた。
「本当にごめんなさい、ジニー」
Aは丸焦げにしたジニーの教科書を、修復呪文で元の状態に戻し、返しながら言った。
「大丈夫よ。夕食に行きましょ」
ジニーは全く気にしていない様に答え、Aを連れて大広間へと向かった。
「それにしても、今日はどうしたの？体調が悪いの？」
ジニーは心配そうに聞いた。
今日は失敗ばかりするAに、何かあったのかと思っているのだろう。
Aは少し考え、体調が悪い箇所はないかと。
「うーん……、そんな感じもしないのよ。むしろ、元気だわ」
「本当？マダム・ポンフリーの所へ行かなくて大丈夫？」
「ええ、全然平気」
ジニーは「そう」と返事をしたが、Aを心配そうに見つめる目はAから離れなかった。
大広間に入ると、周りのざわつきが異様に広がって居た。
「ポッターは『例のあの人』が帰ってきたって……」
「どうせ嘘に決まってる。ばかばかしい」
レイブンクローのテーブルで囁く声が聞こえた。
「じゃあ……セドリックは？」
「単なる事故だろう……」
ハッフルパフのテーブルでも聞こえてくる。
それは、グリフィンドール、スリザリンのテーブルでも同じことだった。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
