episode284 ページ34
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「とにかくだ、この一年は悪夢だぞ。五年生は」
ジョージが言った。
「テストの結果を気にするならばだがね。フレッドも俺もなぜかずっと元気だったけどな」
「ああ……二人の点数は、たしか、三科目合格で二人とも3OWLだっけ？」
ロンが聞いた。
「当たり」
どうでもよさそうにフレッドが答えた。
「しかし、俺たちの将来は、学業成績とは違う世界にあるのだ」
「七年目に学校に戻るべきかどうか、二人で真剣に討議したよ」
ジョージが朗らかに言う。
Aはその言葉に驚いた。
二人が学校に戻ってくるのか迷っていたのを、Aは知らなかったのだ。
「なにしろすでに＿＿」
ハリーが目配せしたので、ジョージが口をつぐんだ。
ハリーは三校対抗試合の賞金を双子にあげたことを、ハーマイオニーとロンには内緒にしていたのだ。
「なにしろすでにOWLも終わっちまったしな」
ジョージが慌てて言い換えた。
「つまり、『めちゃめちゃ疲れる魔法テスト』の『
しかし、俺たちが中途退学したら、お袋がきっと耐えられないだろうと思ってさ。パーシーのやつが世界一のバカをやったあとだしな」
ジョージが息を吐いて告げた。
「しかし」とフレッドが続ける。
「最後の年を、俺たちはむだにするつもりはない」
フレッドは大広間を愛しげに見回しながら言う。
「少し市場調査をするのに使う。平均的ホグワーツ生は、悪戯専門店になにを求めるかを調査し、慎重に結果を分析し、需要に合った製品を作る」
「だけど、悪戯専門店を始める資金はどこで手に入れるつもり？」
ハーマイオニーが疑わしげに聞いた。
「材料がいろいろ必要になるでしょうし＿＿それに店舗だって必要だと思うけど……」
ふと、ハリーがテーブルの下にフォークを落とした。
Aたちは、わざとハリーの方へ視線を移すことをしなかった。
「ハーマイオニー、質問するなかれ、さすれば我々は嘘をつかぬであろう。来いよ、ジョージ、A。早く行けば、『伸び耳』の二つや三つ売れるかもしれないぜ」
フレッドがトーストの山を抱えて言った。
ジョージもそれに続き、トーストの山を抱える。
Aも立ち上がった。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
