episode283 ページ33
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その言葉によって、ハーマイオニーの注意はAからフレッドに移る。
「ありがとよ。だけど、やっぱり授業に出ることにするよ」
ロンは時間割をポケットに入れながら、憂鬱そうに言った。
「ところで『ずる休みスナックボックス』のことだけど」
ハーマイオニーがフレッドとジョージを見抜くような目つきで見て言う。
「実験台求むの広告をグリフィンドールの掲示板に出すことはできないわよ」
「誰が言った？」
ジョージが唖然として聞いた。
「私が言いました」
ハーマイオニーが答える。
「それに、ロンが」
「僕は抜かして」
ロンが慌てて口を挟んだ。
ハーマイオニーがロンを責めるように睨みつける。
ロンはその視線に気がついていないふりをして、トーストに目を逸らした。
「君もそのうち調子が変わってくるぜ、ハーマイオニー」
クランペットにたっぷりバターを塗りながら、フレッドが言った。
「五年目が始まる。まもなく君は、スナックボックスをくれと、僕たちに泣きつくであろう」
「お伺いしますが、なぜ五年目が『ずる休みスナックボックス』なんでしょう？」
「五年目は『
フレッドはたっぷりバターを塗ったクランペットを、Aにくれてやりながら言った。
ハーマイオニーはその様子をちらりと見ながらも、「それで？」と続きを促す。
「それで君たちにはテストが控えているのである。先生たちは君たちの神経を擦り減らして、赤剥けにする」
フレッドが満足そうに言った。
「俺たちの学年じゃ、OWLが近づくと、半数が軽い神経衰弱を起こしたぜ。泣いたり癇癪を起こしたり……パトリシア・スティンプソンなんか、しょっちゅう気絶しかかったな……」
ジョージが嬉しそうに言った。
「ケネス・タウラーは吹き出物だらけでさ。覚えてるか？」
フレッドが思い出を楽しむようにジョージに言う。
「あれは、おまえがやつのパジャマに
ジョージが言った。
「ああ、そうだ」とフレッドはニヤリと笑う。
「忘れてた……なかなか全部は憶えていられないもんだ」
ハーマイオニーが不愉快そうに眉を寄せた。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
