episode254 ページ4
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ホグワーツ特急が9と4分の3番線に入線し、生徒達が列車を降りる為、廊下にはいつもの混雑と騒音が溢れた。
ロンとハーマイオニーは、トランクを抱え、未だ気を失っているドラコ、クラッブ、ゴイルを跨ぐのに苦労しながらもコンパートメントを出て行った。
「フレッド＿＿ジョージ＿＿ちょっと待って」
Aもトランクを抱え、倒れている三人をどうしようかと眺めていると、ふと、ハリーが言った。
トランクを抱えようとしていたフレッドとジョージが振り返り、Aもハリーを見る。
ハリーはおもむろにトランクを開け、対抗試合の賞金が入っている袋を取り出した。
「受け取って」
ハリーが、その袋をジョージの手に押しつけて言った。
「なんだって？」
フレッドが仰天して聞き返した。
ジョージもAも目を丸くしていた。
「受け取ってよ。僕、要らないんだ」
ハリーはきっぱりと告げた。
ジョージは怪訝そうな顔をして、「狂ったか」と袋をハリーに押し返そうとした。
「狂ってない。＿＿君たちが受け取って、発明を続けてよ。これ、悪戯専門店のためさ」
ハリーが言う。
フレッドとジョージは、学校卒業後に自分達の悪戯専門店を開きたいと考えていたのだ。
以前Aが見たことがある、『
その資金集めのため、彼らはバクマンに賭けをしたり、自作の悪戯グッズをホグワーツの生徒達に売ったりしていたのだ。
「やっぱり狂ってるぜ」
フレッドがほとんど恐れをなしたように言った。
ハリーは溜め息を吐き、フレッドとジョージを真っ直ぐ見た。
「いいかい。＿＿君たちが受け取ってくれないなら、僕、これを
でも、僕、少し笑わせてほしい。僕たち全員、笑いが必要なんだ。僕の感じでは、まもなく、僕たち、これまでよりもっと笑いが必要になる」
ハリーが静かに言った。
「ハリー……これ、一千ガリオンもあるはずだ」
ジョージが袋の重みを計りながら、声を低くして言った。
ハリーはニヤリと笑い、「そうさ」と。
「カナリア・クリームがいくつ作れるかな」
フレッドとジョージが目を見張ってハリーを見た。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
