episode279 ページ29
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ジョージは一瞬ムッとした顔をしたが、すぐに何か閃いた表情を浮かべると、フレッドのベッドにむりやり入り込んだ。
そして、Aの背中から腕を回す。
「うわっ、狭い！俺が落ちる」
ジョージが入ってきたことで、ベッドの端に寄せられたフレッドが喚いた。
「A、俺とは寝たくないの？」
ジョージがフレッドの言葉を聞かずに、Aを見て聞く。
「だから、私はまだ何も言ってないってば」
Aは後ろから自分を抱きしめているジョージに言った。
だが、今更逃げて女子寮に戻ることはできないことをAも分かっていた。
ハーマイオニーとジニーが心配するだろうなと、Aは思う。
すると、フレッドがベッドから落ちないようにとAににじり寄る。
フレッドとは、向かい合わせになっているAはより近くなった距離に顔を紅潮させた。
「かわいい」
フレッドが愛おしそうに呟き、Aの唇に軽く口を付ける。
顔を離すと、Aはぎゅっと目を瞑っていた。
フレッドはそんなAを見て笑みを溢すと、もう一度Aの唇に口付ける。
今度はすぐに口を離さず、ずっと唇が触れていた。
「ん゛〜！」
Aは息苦しさを覚え、フレッドの肩を叩く。
すると、やっとフレッドがAの唇から口を離した。
Aは耳まで真っ赤になり、それを隠す様に両手で顔を覆う。
フレッドが面白がってにやにやした。
「……A、俺もしたい」
ジョージがAの背後から頬に手を伸ばし、輪郭を撫でた。
そのままAの方へ顔を擦り寄せる。
そして、赤い顔を覆っているAの手を優しく退かすと、ジョージはAに唇を重ねた。
軽いキスを二回繰り返すと、Aの下唇を優しく噛んだ。
ジョージの顔がAから離れた時、Aは顔から湯気が出そうな程真っ赤になっていた。
まるで林檎のようだとジョージは思う。
突然、Aはついに羞恥に耐えきれなくなり、バッと勢いよく毛布を頭から被った。
フレッドとジョージの前髪が風に揺れる。
「＿＿も、もう、いいかげんおしまい！おやすみ！」
Aは早口で言うと、さらに毛布の中に潜り込んだ。
フレッドとジョージは、そんなAに顔を見合わせ、声を殺して笑い合う。
そして、優しく言った。
「「おやすみ、A」」
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
