episode277 ページ27
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そして、その紙の最後には、(お気の毒ですが、仕事は応募者の危険負担にて行われます)と小さく書いてある。
「これで俺たちの『ずる休みスナックボックス』の完成はもっと早くなるだろうさ」
ジョージが言った。
「『ずる休みスナックボックス』って？」
Aが聞いた。
「ゲーゲー・トローチ、気絶キャンディ、鼻血ヌルヌル・ヌガー、発熱ヌガー。なにがなんでもずる休みしたい生徒達の希望になる」
フレッドがニヤッと笑って言った。
Aは興味深そうに聞いていた。
「だけど」とジョージが続ける。
「まだ試行錯誤する所が沢山ある。鼻血ヌルヌル・ヌガーなんて、未だ解毒剤がないんだからな」
「だからこそ、『手伝い』が必要なのさ」
フレッドがもう一度Aに紙を見せ、今度はそれを談話室の掲示板に貼り付けた。
「よし」
フレッドが満足げに呟く。
すると、肖像画の扉からハリーがやって来た。
談話室の一部が凍りつき、A達以外の寮生がハリーを見て額を寄せ合う。
ハリーはそんな寮生達をチラリと見たが、A達に気づくと、「おやすみ」と一言だけ告げてまっすぐ男子寮へと上がっていった。
その後にハリーと一緒に入ってきたネビルが付いていく。
「……ハリー、なんだか元気がないみたい」
Aが呟いた。
「ハリーも色々あったのさ。『日刊予言者新聞』が、どれだけハリーとダンブルドアを悪く書いてたか……まったくだ」
ジョージがため息をついて言う。
Aは夏休みに入った当初は、『日刊予言者新聞』を読んでいたが、あまりにも酷い内容に購読をやめていた為、一部しか知らなかった。
だが、その一部でも、『日刊予言者新聞』はヴォルデモート卿の復活を見たハリーを嘘吐き呼ばわりして居たり、散々な物だった。
Aは眉を下げる。
『日刊予言者新聞』のようなマスメディアの情報発信の効果は、とてつもない物である。
以前、リータ・スキーターが書いていた新聞の様に、それを見た多くの人々はマスメディアの情報を鵜呑みにしがちだ。
今回もその様なことが起こっているのだろうと、Aは思った。
ふと、フレッドが手を叩いて口を開く。
「さて、そろそろ寝るとしようか」
フレッドはそう言うと、掲示板に貼った張り紙の折れていた部分を直し、Aに向く。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
