episode275 ページ25
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しかし、アンブリッジは聴衆のざわつきなど気がつかないようだった。
生徒達とは違い、教授陣はアンブリッジの話を聞いているようだったが、あまりにも面白味のない彼女の話を上手く飲み込んでいる者は一人もいなかった。
「……なぜなら、変化には改善の変化もある一方、時満ちれば、判断の誤りと認められるような変化もあるからです。
古き慣習のいくつかは維持され、当然そうあるべきですが、陳腐化し、時代遅れとなったものは、放棄されるべきです。
保持すべきものは保持し、正すべきは正し、禁ずべきやり方とわかったものは何であれ切り捨て、いざ、前進しようではありませんか。
開放的で、効果的で、かつ責任ある新しい時代へ」
アンブリッジが座った。
ダンブルドアが伴って拍手を送る。
それにならって、教授たちもそうした。
生徒達も何人か一緒に拍手したが、大多数は演説が終わったことで不意を突かれていた。
机に突っ伏していたリーなんて、周りの拍手の音が聞こえると、寝ぼけ眼をし、慌てて拍手をしたくらいだった。
Aも一応な拍手を送ったが、両隣に座るフレッドとジョージは大欠伸をかいている。
ちゃんとした拍手が起こる前に、ダンブルドアが立ち上がった。
「ありがとうございました。アンブリッジ先生。まさに啓発的じゃった」
ダンブルドアがアンブリッジに向けて会釈した。
アンブリッジは満足げな笑みを浮かばせ、軽く会釈を返す。
「さて、先ほど言いかけておったが、クディッチの選抜の日は……」
その後、ダンブルドアが再び話しはじめてすぐに宴会はお開きを宣言された。
皆が眠そうに欠伸をかきながら、テーブルから立ち上がって大広間を出て行く。
A達も、四人で大広間から出て、多くの生徒で混み合う玄関ホールを抜けると、グリフィンドール寮へと続く階段を登っていく。
「あんなにつまらないスピーチは、今まで聞いたことがないぜ」
ふと、フレッドが言った。
「まったくだ」とジョージが同調する。
「つまらないって言ったって、三人とも全く聞いていなかったじゃない？」
Aが言った。
「そんなことないぜ。リーは全くもって聞いていなかっただろうけど」
ジョージが笑って言う。
リーはその言葉を聞いているのか、聞いていなかったのか、何も答えずに眠そうに目を擦っていた。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
