episode273 ページ23
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「今年は先生が二人替わった。グラブリー・プランク先生がお戻りになったのを、心から歓迎申し上げる。『魔法生物飼育学』の担当じゃ。
さらにご紹介するのが、アンブリッジ先生、『闇の魔術に対する防衛術』の新任教授じゃ」
今年も『闇の魔術に対する防衛術』の担当教授が代わったらしい。
Aは少しほっとしたような気持ちだったが、ダンブルドアの隣に座る、けばけばしい魔女が新任だと知ると、またしても快く迎えることは出来なかった。
しかし、それよりもハグリッドがどこへ行ってしまったのかがAにとっては大事なことだった。
新任の教授二人を歓迎できない、曖昧な拍手がしばらく起こると、ダンブルドアが言葉を続ける。
「クディッチの寮代表選手の選抜の日は＿＿」
ふと、ダンブルドアの言葉が切れる。
その目線はアンブリッジに注がれた。
アンブリッジは立っても座っても同じくらいの高さだったので、しばらくは、なぜダンブルドアが話をやめたのか誰も分からなかった。
だが、アンブリッジが「ェヘン、ェヘン」と咳払いをしたので、立ち上がっていることと、スピーチをしようとしていることが明らかとなる。
ダンブルドアは、彼女にほんの一瞬驚いた表情を浮かべたが、すぐ優雅に腰を掛け、謹聴するような顔をした。
大広間が静まり返り、多くの生徒がアンブリッジの行動にニヤリ顔をする。
これまで新任の先生が、ダンブルドアの話を途中で遮ったことなどなかったからだ。
ホグワーツでの
生徒達皆がそう思ったことだろう。
「校長先生。＿＿歓迎のお言葉、恐れ入ります」
アンブリッジは、まるで幼い女の子のように甲高い、溜め息混じりの話し方をしていた。
再び軽い咳払いをすると、アンブリッジは話を続ける。
「さて、ホグワーツに戻ってこられて、本当に嬉しいですわ！」
にっこりすると、尖った歯が剥き出しになっていた。
「そして、みなさんの幸せそうなかわいい顔がわたくしを見上げているのは素敵ですわ！」
Aは愕然としていた。
多分、大広間にいた生徒達全員が同じ表情をしていただろう。
彼女の言葉は、まるで、自分達が五歳の子供だと言われていると思えるほどのものだったからだ。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
