episode271 ページ21
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「さあな」
フレッドは肩を竦めて言った。
マクゴナガルが、四つのテーブルに隈なく火のような目で視線を走らせ、ざわつきがやっと静かになった時、一年生の名簿を読み上げ始める。
「アバクロンビー、ユーアン」
怯えた顔の男の子が、つんのめるように前へ出て、帽子を被った。
帽子は肩までズボッと入りそうだったが、耳がことさらに大きいのでそこで止まる。
帽子は一瞬考えた後、つば近くの裂け目が再び開いて叫んだ。
「グリフィンドール！」
グリフィンドールのテーブルが拍手に包まれ、ユーアン・アバクロンビーはよろめくようにグリフィンドールのテーブルに駆けてくる。
穴があったら入りたい、二度とみんなの前に出たくないと言う顔だ。
その後も次々と一年生の名前が読み上げられ、ぞれぞれの寮へと組分けされていった。
一年生が残り二人となった時、Aはそこに居た女子生徒に気づいた。
先程、ドラコに突き飛ばされていた一年生である。
彼女は、小さな体をさらに縮め、怯えた表情をしていた。
「＿＿ゼラー、ローズ」
もう一人の生徒の組分けが終わり、次は自分だけに集まる生徒達の視線に彼女は怯え、俯く。
そのまま丸椅子に腰掛け、組分け帽子が被らされた。
俯いたままであったために、被った組分け帽子が前へとずり落ちそうになっていた。
「ハッフルパフ！」
組分け帽子が大きく叫ぶ。
ローズ・ゼラーは組分けが終わるとすぐに、ハッフルパフのテーブルへと駆けて行った。
マクゴナガルが、一年生の名前が書かれている長い羊皮紙を巻き直し、帽子と丸椅子を取り上げてきびきびと歩き去った。
すると、ダンブルドアが立ち上がる。
Aにとって、ダンブルドアと会うのは、校長室でセドリックの話をした時以来だった。
あの後、ダンブルドアは何も言わず、手紙なんて勿論来ることは無く、Aは不安を抱えたまま夏休みを過ごしていたのだ。
ダンブルドアは新学期の宴の前の前に挨拶を告げる。
「新入生よ」
ダンブルドアは唇に微笑を
「おめでとう！古顔の諸君よ＿＿お帰り！挨拶するには時がある。いまはその時にあらずじゃ。掻っ込め！」
うれしそうな笑い声が上がり、拍手が湧いた。
ダンブルドアは再び席に座り、長い髭を肩から後ろに流して、皿の邪魔にならないようにする。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
