episode269 ページ19
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「話してたのか？あれ？＿＿お前らは人目を気にすることを覚えた方がいいぜ、まったく……。
それにしても、A、あの後は大丈夫だったのか？俺たち、あいつらのコンパートメントに行ったんだけど、パンジー・パーキンソンしか居なかったんだよ」
リーが隣に座るAに言った。
Aは未だ取れない顔の火照りを冷ますかのように、頬に手を当てていた。
コンパートメントにパンジーしか居なかった時なら、丁度、Aがハリー達のコンパートメントでドラコ達と鉢合わせた時だったのだろう。
どうやら、彼らとはすれ違いになってしまっていたようだ。
「私も探しに行ったんだけど、運悪く捕まっちゃったのよ」
Aは溜め息を吐きながら言った。
「でも、あいつはなんで突然Aに構うようになったんだ？」
リーが、ドラコの行動を不思議に思って聞く。
Aは眉を下げて、「分からないわ」と嘘を言った。
関わるなと言うドラコの言葉を、そのまま彼らに伝えるのは、彼らにとっても気分の良いものではないと、Aは考えたからだ。
馬車の中の話題はそれきり他に変わり、夏休み休暇の話になった。
リーは家族で海外に旅行に行ったらしいし、フレッドとジョージは悪戯グッズの開発に日々勤しんでいたと言う。
フレッドとジョージの夢は、自分達で悪戯専門店を開くことだ。
夏休み前、ハリーから三代魔法学校対抗試合での賞金を譲り受けた双子は、より一層、悪戯専門店開店への道を目指している。
Aはそんな三人の話に耳を傾けたが、自分の話はしようとしなかった。
そんな時間はすぐに過ぎ、馬車が玄関ホールの前の石段の前にガタガタと音を立てて止まる。
フレッドが扉を開け、リーが後に続いた。
「気をつけてな」
Aが馬車を降りる時、ジョージが足元に気をつける様に、Aを注意する。
「ええ。ありがとう」
Aはその言葉に感謝しながら、足を踏み外さない様に馬車を降りた。
ジョージが最後に降りると、空になった馬なしの馬車は再び動き出し、どこかへと向かっていく。
四人は、石段の階段を上がる。
玄関ホールには松明が明々と燃え、石畳を横切って右の両開き扉へと進む生徒たちの足音が反響していた。
A達は、玄関ホールを過ぎ、新学期の宴が行われる大広間へと向かう。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
