episode268 ページ18
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Aは馬車を待つ群れに混じり、空いている馬車に乗ろうと考える。
だが、なかなか空いている馬車は見つからない。
しばらく待つことになるかしらと、Aが思っていた時、Aの背後に二人の生徒が立った。
「「探したぜ」」
Aは振り返る。
そこには、Aにとって一番会いたかった二人、フレッドとジョージが立っていた。
二人の特徴である赤い髪は、夏休み前より短く切られ、さっぱりしている。
「久しぶり！髪切ったのね」
Aは言った。
ジョージが自分の髪に触れ、「似合ってないか？」と少し不安そうに聞く。
「そんなことないわよ。長い髪も好きだったけど、今も素敵。すごく＿＿」
Aは言葉を止めた。
フレッドとジョージが不思議そうにAを見る。
「すごく？」
ジョージが続きを促すように聞いた。
「すごく、かっこいいわ」
Aは気恥ずかしげに告げて、はにかむ。
すると、フレッドとジョージはそんな恋人を愛おしそうに見つめ、抱きしめる。
そして、人目を気にせずAの頬にキスをした。
周りの生徒が、息を呑んで自分達を見たのがAには分かった。
その視線は、瞬く間にAの顔を真っ赤に染め上げる。
フレッドとジョージは、悪戯な笑みを浮かべ、Aを見るばかりだ。
周りでは、お調子者達がA達をはやし立てた。
「こんな人前で……！」
Aが双子を叱るように言う。
「Aが可愛いこと言うのが悪い」
フレッドが一切の悪気なく言った。
ジョージもそれに共感するように、笑みを見せた。
「おーい」
ふと、馬車を待つ群れの前方から声が掛かる。
Aらと、大勢の生徒がその声の方へ向いた。
「馬車と俺を待たせてるぞー」
馬車を取っていてくれた、リーが呆れた表情で言った。
Aは、早く自分を見る視線から逃れたくて、逃げるようにリーの待つ馬車へ乗り込んだ。
フレッドとジョージがその様子を面白げに笑い、自分達も馬車へと乗り込む。
ジョージが扉を閉め、馬なしの馬車はガタガタと揺れながら動き始めた。
「Aを見つけたらすぐに来いって言ったろ？」
さっそく、リーが双子に文句を垂れる。
「ちょっと話してただけだろ」
ジョージが言った。
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恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
