episode265 ページ15
.
「ふふ、ハーマイオニーも監督生選ばれたのね。流石だわ」
「ええ。ありがとう」
ハーマイオニーは満足そうに微笑むと、席に座り直す。
ロンが呆れた表情でハーマイオニーに目をやった。
「＿＿なんだ、こんな所に居たのか」
ふと、Aの背後で声がした。
Aと、コンパートメントの皆がAの背後に目をやる。
ハリー、ロン、ハーマイオニーが嫌そうに眉を寄せた。
ドラコだ。
両脇には、クラッブとゴイルが居る。
Aは後退りする様に、コンパートメントへとにじり寄った。
ドラコは、Aからハリーに目を向けると、ニヤニヤ笑いをして口を開く。
「なんだい？礼儀正しくだ、ポッター。さもないと、罰則だぞ」
ドラコは、気取った声でハリーに突っかかった。
「おわかりだろうが、君とは違って、僕は監督生だ。つまり、君と違って、罰則を与える権限がある」
「ああ。＿＿だけど君は、僕と違って、卑劣なやつだ。だから出ていけ。邪魔するな」
ハリーが言った。
ロン、ハーマイオニー、ジニー、ネビルが笑う。
ドラコのニヤニヤ笑いを浮かばせていた唇が歪んだ。
「教えてくれ。ウィーズリーの下につくというのは、ポッター、どんな気分だ？」
ドラコが聞いた。
ハーマイオニーが眉をピクリと動かし、ドラコを睨む。
「黙りなさい、マルフォイ」
ハーマイオニーが鋭く言った。
「どうやら逆鱗に触れたようだねえ」
ドラコは、ハーマイオニーにニヤリとした笑みを見せて続ける。
「まあ、気をつけることだな、ポッター。なにしろ僕は、君の足が規則の一線を踏み越えないように、犬のように追い回すからね」
「出ていきなさい！」
ハーマイオニーが立ち上がって怒鳴った。
ドラコは、そんなハーマイオニーを面白げに見る。
「ああ。お望み通り出て行ってやろう。＿＿お前も来い」
ドラコはAに目をやると、Aの肩を強引に引いた。
Aはドラコを睨んだが、ドラコもAを睨みつける。
「どうしてAも連れて行くのよ」
ジニーがドラコに眉を寄せて言う。
ドラコがジニーを一瞥し、「お前には関係ないだろ」と吐き捨てた。
「早く来い」
ドラコがAに言った。
Aは、これ以上逃げられないと思い、溜め息を吐くと、大人しくドラコの後を着いていく。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 585人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恂(プロフ) - 黄緑さん» コメントありがとうございます🙇♀️楽しんで読んでいただけている様で、嬉しくなりました！ありがとうございます☺️ (2022年3月26日 21時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 逆ハーものが大好きなのでフレジョに愛される夢主に萌え転がりました…逆ハー最高です… (2022年3月26日 20時) (レス) @page28 id: 4f3c0f4c8d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恂 | 作成日時：2022年3月5日 22時
