episode56 ページ6
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「全く……いつまでお前は父上を困らせるんだ？」
Aは俯き、黙り込んだ。
そんなAにドラコは頭を掻き、苛ついている様子だ。
「とにかく。クリスマスは家に帰るんだ、いいな」
「嫌よ、帰らないわ」
「……帰らないと、ビーディがどうなるか」
「ビーディは関係無いでしょ！」
ドラコが話の引き合いにビーディの名前を出すと、Aは声を荒げた。
言うことを聞かないからって、ビーディの名前を出すとは。
卑怯なやり方にAは怒りが湧いた。
ドラコは気にせずに話続ける。
「僕は何もしないが、父上が何かするかもしれない。……分かるだろ」
「本当……卑怯ね」
「なんとでも言え。僕は伝えたからな」
ドラコはAを置いてさっさと教室から出て行ってしまった。
残されたAは溜め息を吐く。
許嫁には会いたくない。
だが、自分のせいでビーディが酷い扱いを受けると言うのにそれを知らないふりはできない。
Aに残された選択はただ１つだった。
Aにとっては憂鬱なクリスマスとなるだろう。
・・・・・・
クリスマス休暇はすぐにやってきた。
Aは憂鬱な気持ちを抱えていたが、クリスマス休暇をホグワーツで過ごす書類にサインは出来なかった。
マルフォイ家に着き、溜め息を吐く。
溜め息を吐いたAを、何も言わずにちらりと一瞥するドラコ。
「おかえりなさいませ。ドラコ様、A様」
「ただいま」
1番に迎えてくれたのは屋敷しもべのビーディだった。
一緒に帰ってきたドラコはビーディに黙って荷物を渡し、さっさと家の中へと入っていってしまう。
ビーディはAの持っていたトランクも受け取り、部屋まで持っていってくれる。
屋敷しもべは小柄だが、力は強いのだ。
ドラコはルシウスとナルシッサに挨拶に行ったのだろうか。
Aはドラコの後を追いながら、両親の姿を探す。
ドラコを見つけた時には、やはりルシウスとナルシッサもその場に居た。
「帰りました」
「おかえりなさい、A」
「A、ドラコから聞いているな？」
ルシウスはAを見るなり、問いかけてくる。
もちろん、許嫁のことだろう。
「聞いてます」と答えると、ルシウスは頷き「失礼のないようにしろ」と。
失礼な事をするのはいつも向こうの方なのに、と心の中で愚痴をこぼした。
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恂(プロフ) - アイさん» こんばんは。コメントありがとうございます！嬉しいお言葉感謝します☺️これからもお楽しみいただけるように頑張ります☺️ (2022年1月11日 22時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - こんにちは。いつも楽しみに読ませて頂いています！主さんのペースで頑張って下さい😊 (2022年1月11日 22時) (レス) @page28 id: 115c24b020 (このIDを非表示/違反報告)
恂(プロフ) - 犬好きさん» こんばんは。コメントありがとうございます！そう言って頂けて何よりです☺️これからもよろしくお願いします😌 (2022年1月5日 0時) (レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
犬好き(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて大好きです！！ (2022年1月5日 0時) (レス) @page8 id: 1f2d5471d2 (このIDを非表示/違反報告)
恂(プロフ) - 姫唆さん» こんにちは。コメントありがとうございます！嬉しいお言葉…感謝します☺️これからもこの作品をよろしくお願いします😌 (2022年1月4日 9時) (レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年1月1日 0時
