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それが、返事の来なかった理由かもしれない。
考えれば考えるほど嫌な想像になっていく。
「はあっ……はあっ……」
Aがハグリッドの小屋に辿り着いた時、そこには誰も居ない様な静けさだった。
既に日も暮れて、外は薄暗い。
荒い息を整えながら、辺りを見回す。
ふと、突然、ハグリッドの小屋の中から話し声が聞こえてきた。
何人かがハグリッドの小屋の中にいる様だ。
窓を覗いてみようと足を踏み出した時、ぐちゃりと何かを踏んだ感触があった。
足元を見る。
かぼちゃ畑のかぼちゃが真っ二つに割れていた。
中身が飛び散り、周りを汚している。
「……じゃのう」
ふと、ダンブルドア先生の声が聞こえて来た。
ハグリッドの小屋の扉が開き、中から誰かが出て来ようとしている。
Aは急いでかぼちゃ畑の物影に身を隠した。
ハグリッドの小屋から出てきたのは、ダンブルドア先生と三人の男性。
一人は身なりがきっちりとした役人のようであり、一人はよぼよぼな大年寄り、そしてもう一人は真っ黒な口髭を生やした魔法使いだった。
その中の役人の様な人物をAは知っていた。
父ルシウスの仕事の関係で何度か見かけたことがある。
コーネリウス・ファッジ。現在の魔法大臣だ。
真っ黒な口髭を生やす魔法使いは、カンカンに怒っているようで、持っている大きな斧を地面に叩きつける始末だった。
「俺は見た！ここに居た！なぜ居なくなる！誰かが逃したんだ！探さなければ。校庭や森や＿＿」
「マクネア、バックビークが盗まれたのなら、盗人はバックビークを歩かせて連れていくと思うかね？」
マクネアと呼ばれた真っ黒な口髭を生やした魔法使いは、歯噛みして怒っている。
それをダンブルドア先生は面白げな表情をしながら、「そうじゃろう？」と問いかけた。
マクネアは大きな斧を担ぎ、バックビークを探す為にずかずかとハグリッドの小屋を後にした。
それに続いてファッジと大年寄りの魔法使いが続く。
ダンブルドア先生は、バックビークが逃げたことに喜ぶハグリッドと共に再び小屋へと戻って行った。
「盗まれたのなら……バックビークはどこ？」
ふと、Aは呟いた。
ハグリッドの小屋に居ないのなら、何処にいると言うのか。
ブラックが盗んだのか。
いや、そんなはずはないだろう。
再び静寂が訪れると、Aは暴れ柳に向かって走り出した。
・・・・・・・
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恂(プロフ) - アイさん» こんばんは。コメントありがとうございます！嬉しいお言葉感謝します☺️これからもお楽しみいただけるように頑張ります☺️ (2022年1月11日 22時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - こんにちは。いつも楽しみに読ませて頂いています！主さんのペースで頑張って下さい😊 (2022年1月11日 22時) (レス) @page28 id: 115c24b020 (このIDを非表示/違反報告)
恂(プロフ) - 犬好きさん» こんばんは。コメントありがとうございます！そう言って頂けて何よりです☺️これからもよろしくお願いします😌 (2022年1月5日 0時) (レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
犬好き(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて大好きです！！ (2022年1月5日 0時) (レス) @page8 id: 1f2d5471d2 (このIDを非表示/違反報告)
恂(プロフ) - 姫唆さん» こんにちは。コメントありがとうございます！嬉しいお言葉…感謝します☺️これからもこの作品をよろしくお願いします😌 (2022年1月4日 9時) (レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年1月1日 0時
