episode80 ページ30
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談話室の空気は一瞬にして凍りついた。
「ナンセンス！ロン、食べすぎたんだろう＿＿悪い夢でも」
「ほんとうなんだ＿＿」
信じてくれないパーシーにロンが弱々しく言った時、マクゴナガル先生が肖像画のドアをバタンを言わせて談話室に戻ってきた。
「まったく、いい加減になさい！グリフィンドールが勝ったのは、私も嬉しいです。でもこれでは、はしゃぎ過ぎです。パーシー、あなたがもっとしっかりしなければ！」
マクゴナガル先生は怖い顔でみんなを睨みつけ、最後にパーシーを責める様に睨んだ。
パーシーは憤慨して、「先生、僕はこんなこと許可していません」と低く言った。
「先生、僕、目が覚めたら、シリウス・ブラックが、ナイフを持って、僕の上に立ってたんです」
ロンは一つ一つを強調する様に言った。
ロンが言っていることが本当ならば、先程Aが見た黒い影はシリウス・ブラックのものだったのだろうか。
「ウィーズリー、冗談はおよしなさい」とロンを疑わしそうに見つめるマクゴナガル先生に、Aは口を開く。
「先生、私も見たかもしれません。ロンの悲鳴が聞こえて、部屋の外に出た時、談話室に降りていく影を見ました」
マクゴナガル先生は、Aの発言に目を丸くした。
だが、まだ信じられないと言う眼差しでAを見据える。
「ですが、肖像画の穴をどうやって通過できたというんです？」
「あの人に聞いてください！」
ロンはカドガン卿の絵の裏側を指差して言った。
マクゴナガル先生はせかせかと肖像画を裏から押して、外に出て行った。
談話室に居る生徒達が息を殺して、耳をそば立てる。
寮の外でマクゴナガル先生とカドガン卿が話す声が聞こえてきた。
「カドガン卿、いましがた、グリフィンドール塔に男を一人通しましたか？」
「通しましたぞ！」
「と＿＿通した？」
意気揚々と悪びれる素振りも見せずにカドガン卿は叫んだ。
マクゴナガル先生と談話室に居る生徒達が愕然とする。
「あ＿＿合言葉は！」
「持っておりましたぞ！一週間分全部持っておりました。小さな紙切れを読み上げておりました！」
カドガン卿はむしろ誇らしげだった。
マクゴナガル先生は、血の気の引いた顔をして談話室に戻ってくる。
みんながあまりの驚きで声も出なかった。
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恂(プロフ) - アイさん» こんばんは。コメントありがとうございます！嬉しいお言葉感謝します☺️これからもお楽しみいただけるように頑張ります☺️ (2022年1月11日 22時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - こんにちは。いつも楽しみに読ませて頂いています！主さんのペースで頑張って下さい😊 (2022年1月11日 22時) (レス) @page28 id: 115c24b020 (このIDを非表示/違反報告)
恂(プロフ) - 犬好きさん» こんばんは。コメントありがとうございます！そう言って頂けて何よりです☺️これからもよろしくお願いします😌 (2022年1月5日 0時) (レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
犬好き(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて大好きです！！ (2022年1月5日 0時) (レス) @page8 id: 1f2d5471d2 (このIDを非表示/違反報告)
恂(プロフ) - 姫唆さん» こんにちは。コメントありがとうございます！嬉しいお言葉…感謝します☺️これからもこの作品をよろしくお願いします😌 (2022年1月4日 9時) (レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年1月1日 0時
