episode73 ページ23
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「それに！クルックシャンクスがあなたの頭に飛び降りた時から、ずっとクルックシャンクスを毛嫌いしてるもの！」
この後に及んでハーマイオニーは、クルックシャンクスはスキャバーズを食べていないと主張する。
だが、クルックシャンクスはスキャバーズを食べていないだろうと思う者はその場に居なかった。
それはAも同じだった。
今の状況では、どう考えてもクルックシャンクスが犯人としか思えない。
ハリーでさえ、ハーマイオニーを庇うことは出来なかった。
「いいわよ。ロンに味方しなさい。どうせそうすると思ってたから！」
ハーマイオニーはヒステリー気味に言う。
「最初はファイアボルト、今度はスキャバーズ。みんな私が悪いってわけね！」
「ハーマイオニー、待って」
「ほっといて！私、とっても忙しいんだから！」
Aは癇癪を起こすハーマイオニーを落ち着かせようとしたが、拒絶されてしまった。
机の上にある教科書をまとめ、ハーマイオニーは談話室から出ていってしまう。
ハーマイオニーを白い目で見るグリフィンドールの生徒達を見て、「お願い。みんなやめてよ」とAは言った。
すかさず、ロンはAを睨みつける。
「Aはハーマイオニーの味方か？」
「誰の味方でも無いわ。ハーマイオニーもロンも、少し興奮しすぎよ」
「ああ、そうだね！君の言う通りだ！自分のペットが殺されたって分かっても、僕みたいに怒鳴り声をあげる人なんていないだろうさ！」
「そうじゃなくて……」
「いいさ！ハーマイオニーの味方をすれば！」
今のロンに何を言っても駄目だと感じる。
ロンはソファに座り込み、スキャバーズを失った悲しみに打ちのめされた。
ハーマイオニーとロンはもう仲直りできないのでは無いかと思う。
お互いにかんかんに怒っているし、どちらも謝る気がない様に思えるからだ。
Aは困ったように眉を下げる。
ジョージが隣にやってきて慰めてくれたが、どうすることも出来ないと言う表情だった。
ハーマイオニーが言うように、クルックシャンクスが食べた証拠は確かに無いだろう。
だが、シーツに付いている血はどう説明出来るのか。
スキャバーズの死体を出せと言われても、今頃は食べた奴の胃袋の中だ。
Aにとっても、もうどうすることが出来なかった。
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恂(プロフ) - アイさん» こんばんは。コメントありがとうございます！嬉しいお言葉感謝します☺️これからもお楽しみいただけるように頑張ります☺️ (2022年1月11日 22時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - こんにちは。いつも楽しみに読ませて頂いています！主さんのペースで頑張って下さい😊 (2022年1月11日 22時) (レス) @page28 id: 115c24b020 (このIDを非表示/違反報告)
恂(プロフ) - 犬好きさん» こんばんは。コメントありがとうございます！そう言って頂けて何よりです☺️これからもよろしくお願いします😌 (2022年1月5日 0時) (レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
犬好き(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて大好きです！！ (2022年1月5日 0時) (レス) @page8 id: 1f2d5471d2 (このIDを非表示/違反報告)
恂(プロフ) - 姫唆さん» こんにちは。コメントありがとうございます！嬉しいお言葉…感謝します☺️これからもこの作品をよろしくお願いします😌 (2022年1月4日 9時) (レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恂 | 作成日時：2022年1月1日 0時
