episode53 ページ3
.
パーシーに説教をされたフレッドとジョージは夕飯を食べ損ねたらしく、ぶつぶつと悪態を吐きながらAの元へ戻ってきた。
2人はAの肩に頭を乗せ、「腹減った」と。
Aが「どうするの？」と聞いてみると、フレッドとジョージは顔を見合わせて意味ありげな笑みを見せる。
夕食にあり付けず、落ち込むかと思っていたがフレッドとジョージは特に気にしていない様子。
Aは不思議そうな目を彼らに向けた。
「A、厨房に行ったことあるか？」
「行ったことないわ。行き方も知らないもの」
「俺たちは厨房の行き方を知ってるのさ」
「Aも行こうぜ」
フレッドとジョージは立ち上がり、Aの返事も聞かずに手を引いて連れ出した。
地下廊下まで来ると、ある絵画がある。
フレッドはその絵画の梨を指でくすぐった。
すると、無かった扉が開く。
その中へ入っていけば、多くの屋敷しもべ達が忙しなく動いていた。
ざっと100人はいるだろうか。
「ウィーズリー様！」
「やあ。俺たち夕食を食べてないんだよ、何かあるか？」
数人の屋敷しもべがいち早くフレッドとジョージに気付き、駆け寄って来る。
フレッドとジョージは屋敷しもべ達と仲が良いようで、あっという間に周りを囲まれた。
「何かお作りしましょうか！」
「チキンもマフィンもあります！」
フレッドとジョージの返事も待たずに、次々と机に並べられていく食事。
Aはその光景にあんぐりと口を開けていた。
こんなにも屋敷しもべが居たことにも驚いたが、フレッドとジョージが屋敷しもべ達にこれほどまで人気なのだと言うことにも驚いていた。
だが、たしかに彼らはグリフィンドール寮でも、他の寮からも人気がある。
Aは、これは彼らの人柄が影響しているのだろうと納得した。
フレッドとジョージは屋敷しもべ達に礼を言って、奥の机に座り食事にありついた。
「Aさま……？」
ふと、自分の名前を呼ばれ、Aは振り返った。
視線を下に向ければ、見覚えのある屋敷しもべが1人立っていた。
「ドビー？ドビーよね！」
「お、お久しぶりでございます」
「良かった！心配してたのよ。急に居なくなったから」
Aは、思わずドビーを抱きしめた。
ドビーは大層驚いた顔をしたが、拒むことはしなかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 379人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恂(プロフ) - アイさん» こんばんは。コメントありがとうございます！嬉しいお言葉感謝します☺️これからもお楽しみいただけるように頑張ります☺️ (2022年1月11日 22時) (
レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - こんにちは。いつも楽しみに読ませて頂いています！主さんのペースで頑張って下さい😊 (2022年1月11日 22時) (レス) @page28 id: 115c24b020 (このIDを非表示/違反報告)
恂(プロフ) - 犬好きさん» こんばんは。コメントありがとうございます！そう言って頂けて何よりです☺️これからもよろしくお願いします😌 (2022年1月5日 0時) (レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
犬好き(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて大好きです！！ (2022年1月5日 0時) (レス) @page8 id: 1f2d5471d2 (このIDを非表示/違反報告)
恂(プロフ) - 姫唆さん» こんにちは。コメントありがとうございます！嬉しいお言葉…感謝します☺️これからもこの作品をよろしくお願いします😌 (2022年1月4日 9時) (レス) id: db0672b5d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恂 | 作成日時：2022年1月1日 0時
