【あんスタ】誠に僭越ですが！！《七種茨》（１５-２）

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JUN



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ドリンクを渡し、タオルを肩にかけてやる。



ナギ先輩を座らせて、テキパキと髪を結び直す茨。




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相変わらず、忙しくしてんなぁ。




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漣「まぁまぁ、茨もひとまず休んだらどうっスか？」








七「貧乏暇無しですからね」








七「こちらの方がショウに合うんですよ」








漣「あっそ」





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そして茨が、張り出されていた


集計速報に気付く。




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七「…………、」






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ジッと見つめて。





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七「………、………」




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一瞬だけ、キュッと目を細めた。




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ナギ先輩と似たようなことを思ったのか。







それとも、おひいさんみたいに


鼻にもかけていないのか。





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その一瞬の表情から、


俺は茨の気持ちを読み取ることはできなかった。




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七「では自分、今一度設備スタッフの元へ行ってまいります」








七「Crazy:BのMCはまだ10分ほどは続くでしょう」








七「体が冷え切らない程度にお休みください」





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そう言って茨は、またどこかへ消えていった。





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乱「ジュンと同じで、私も茨にしっかり休んでもらいたいものだけど…」







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眉尻を下げるナギ先輩に、


俺は相槌を返す。






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すると。





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巴「ジッとしていたくない気持ち、僕はわからなくないけどね」





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珍しく、茨に肯定的な反応を見せるおひいさん。





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巴「“1番見て欲しい人”がいないステージ」






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巴「余計なことを考えてしまうくらいなら、何か違うことをしていた方がずっといい」





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巴「茨らしい、“素直じゃない”考え方だね」






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巴「まっ、僕は貧乏でもないし時間はた〜くさんあるから、ゆっくり休むとするねっ！」






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両腕をグイッと伸ばし、


イスにふんぞり返るおひいさんを見て


ナギ先輩は楽しそうに笑っていた。





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