【あんスタ】誠に僭越ですが！！《七種茨》（１５-２）

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IBARA




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自分でも、何が起きているのか


何をしているのか、


わからなかった。





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ライブも終わり、控室に戻る途中


なんとなく、ステージへと戻りたくなった。






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本当に。




ただ。




なんとなく。





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観客が出て行った後の会場は、


気味が悪いほどに静まり返っていて。







これもたまたまだろうけど、スタッフたちの姿も


近くには見当たらなかった。






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そして、メインステージの袖から


見えたんだ。






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Aさんの姿が。






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頭であれこれ考える前に、


体が勝手に動いた。







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だから、自分でも何が起きているのか


何を言っているのか、


全く把握出来ていないこの状況。






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だけど。








だけど……。






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ずっと触れたかった


懐かしい温もりを両腕いっぱいに感じ出た言葉は、


紛れもない本心、かつ真実で。






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七「やっと、捕まえました…！」







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七「離しません、二度と離しません！」






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七「腕を切り落とされようが、絶対に離しません…！」






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自分の声が、少し震えている。










これ以上自分の感情を、


Aへの想いを、口にしたら


きっと俺は泣いてしまうだろう。





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“ 絶対に離すもんか ”





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そう、誓って。






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俺は腕の力を緩めはしなかった。





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