【あんスタ】誠に僭越ですが！！《七種茨》（１５-２）

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？？？






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一「兄さんは立派な大和男児だよ？」








椎「ナハハ〜、ちょ〜っとそれとは意味が違うんすよね〜」






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苦笑いするニキ。








膨らました風船を


あぐあぐと、また口の中へと頬張って。





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椎「な〜んにも考えてなさそうなくせして、人のことばっかり最優先にしちゃって、」








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椎「ほんっと、もったいない性格っすよね」






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椎「でも、そんな風に生きれる燐音くんって、」








椎「最高のお兄さんだと思うっすよ、僕」






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ニキがそう言うと、


一彩の表情がパッと明るくなる。






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一「うん！」








一「僕の兄さんは、世界一！いや、宇宙一の兄さんだよ！」






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屈託のない一彩の笑顔。








そのあまりの純粋さに、


ニキはつい、余計なことを考えてしまう。







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“今の燐音”を、きっと彼はまだ理解出来ない。







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弟だからと言って、


今、すべてを話す必要はないのかも知れない。






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だから。






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だから、また今度。






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燐音が“同じ過ち”を繰り返そうとしたら、その時は。






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椎「そうっすね〜」






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椎「そんな宇宙一のお兄さんには、次こそは幸せになってもらいたいんで、」








椎「僕たちで支えてあげましょうねっ」






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ニキは一彩の乱れた髪を、優しく払ってあげた。







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ほんの少しだけ、寂しそうに笑いながら。






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