【あんスタ】誠に僭越ですが！！《七種茨》（１５-２）

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YOU




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“ あんたには今から、三毛縞のバイクでESに向かってもらうから ”






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「…いや、」








「何言ってるの？」








「意味がわからないんだけど……」






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瀬名くんの突飛な発言に、困惑する私。





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瀬「つべこべ言ってんじゃないよ」








瀬「俺たちだってね、暇じゃないの」






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詳しく説明やら話やらを


してくれる気はなさそうで。




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瀬「これ、被りな」








「っ！？」





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ガポっと、頭に被せられた


フルフェイスのヘルメット。






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三「スペアのヘルメットなら、俺も持ってきたんだが？」








瀬「三毛縞のだとサイズが大きくて合わないでしょ〜？」








鳴「あらぁ…♡」








瀬「なるくん、余計なことは考えなくていいからねぇ」







月「余計なことってなんだぁ、瀬名ぁ？」








瀬「黙りな〜」








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私抜きで話がどんどん進んでいく。






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凛「あ、急いで」







凛「もうEdenの1曲目、始まっちゃってるから」








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ついさっきまで寝ぼけていたはずの朔間くんが


おもむろにスマホの画面を見せてくる。






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その“言葉”が、その“画面”が、


“何”を示してるのか。





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「…………、」






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それだけは説明されなくても、


私はわかっていた。





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三「さぁさぁ！ボーッとしている暇はないぞぉ！」








「えっ！？」






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「Aさん、失礼するぞぉ」と、


三毛縞くんは私をバイクの二人乗り部分に持ち上げる。






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「ちょっ、」






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ちょっと、待ってよ。







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そう言おうとした。







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でも、瀬名くんの方が早かった。







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瀬「自分たちの晴れ舞台を、見てほしくないアイドルがどこにいるっていうの？」







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瀬「一生懸命指導したアイドルの晴れ舞台を、見たくないプロデューサーが、」








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瀬「どこにいるっていうの？」







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「…………、」






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何も言い返せなかった。





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