【あんスタ】誠に僭越ですが！！《七種茨》（１２）

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レッスン室のあるフロアに


賑やかな声が響いていた。









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ひ「さーくまセ〜ンパ〜イ♪」








ゆ「はーかぜセ〜ンパ〜イ♪」









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零「うーむ、離れがたいのう、愛し子たち」








羽「これからレッスンだからまた今度ね〜、ふたりとも」









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ひなたとゆうたに挟まれて


苦笑いする零と薫。







ふたりはひなたとゆうたから


いわゆる、ちょっかいを出されていた。









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零「…？」









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ふと、何かを察して零はおもむろに後ろを振り返る。









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羽「…零くん？」









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薫もそれに気付き、零を見た。









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すると。









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漣「…！？」









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すぐそこの通路の角から飛び出してきたのは漣ジュン。








ジュンもまた、曲がった先に


零たちがいたことに驚いていた。









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ひ「あっれ〜？漣先輩！」








ゆ「そんなに急いでどうしたんですか？」









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コテンと可愛らしく右に頭を傾ける双子に、


ジュンは軽く息を整え、落ち着きのない様子で尋ねる。









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漣「Aさんっ」









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漣「Aさんを探してるんです…！」









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羽「え、Aちゃん？」









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ジュンの様子とその口から出た名前に


明らかにただ事ではない“何か”を感じ取った零は


気丈に振舞って見せた。









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零「まぁまぁ、漣くんや」








零「そんなに血相変えることもなかろう」









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ポンと、フランクに肩に乗せた手。





しかし、それは呆気なく振り払われてしまう。









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漣「俺は今すぐにでもAさんに会わなきゃならないんスよ…！」









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