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藤真「本当にいいんだな」
沢北「うん」
藤真「ほら、ここだ」
貴女「東京に移ってたんだ」
インターホンを鳴らした
藤真「おばさん、会わせたい人がいる」
ドアが開き、母が出た。
母「！
A！」
母は私に抱きついてきた。
父「A！！」
母「どこにいたのよ今まで、ずっと心配で」
貴女「お母さん」
沢北「お久しぶりです」
母「栄治くん、大きくなって」
藤真「今日は報告があるそうで連れてきた」
貴女「お母さん、私栄治と結婚する」
父「！？
ダメだ、Aが結婚？ダメに決まってるだろ！」
貴女「お母さん、育ててくれたことは感謝してる
でも、ずっと不満だった。お母さん結婚した人と長続きしないんだもん
すぐ離婚して再婚して、その度に嫌な思いしてきた
一番嫌だったのはお母さんの結婚で自分の好きだった人取られた時
お母さんに幸せになって欲しいっていう気持ちはあったけど、その一件から何も思わなくなった
ごめんね」
母「！」
貴女「私が家を出て、全部の連絡手段を絶ったのはお母さんの再婚相手に対して嫌悪感と身の危険を感じたから
居場所がバレたからアメリカに渡ったの」
母「でも、それでも母さんは」
貴女「お母さんがその人と一緒にいるなら、私は私で栄治と結婚して幸せになる、その時はもうお母さんの幸せの邪魔はしないから」
母「！」
貴女「私お母さんにはもう二度と会わないから、お母さんの幸せの邪魔してごめんね」
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作者名：さくら | 作成日時：2023年4月11日 7時
