姪っ子、溺愛中【緑川光】 (ページ45)

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貴女「その後気がついたら父と伯父が大喧嘩をしていました。

伯母は私にあなたのせいじゃないよって言ってくれました。

当時、母が死んだのは私のせいだと思っていました。」

真礼「そんなこと、ないよ」

貴女「今ならそう思えます、母は私に生きて欲しかったのだと思います

伯父が父と喧嘩を終えると私に聞いてきたんです。

伯父さんとお父さん、どっちと一緒に居たい？って

血縁関係があるとはいえ、自分に包丁を向けた相手と暮らすなんて無理でした。」

父は私に、もう二度とここには来させない、光にいにには会わせないと言った

光にいには父には会わせない代わりに幸せな生活を約束することを告げた。

いくら父とは言えど私に包丁を向けた相手との生活は無理だった。

だから光にいにがいいと伝えた。すると父は絶望したような表情を浮かべた。

真礼「お父さんは今、どうしてるの？」

貴女「伯母からは死んだと聞かされてますが、真偽は定かではありません

ただ、伯父との約束があるにしても一度も会いにこないなんて父親でもなんでもありません。

親権は伯父にあるんです。だから、今更どうこうしないと思いますけど」

父親だけど顔なんてほとんど覚えていない。

父の写る写真は伯父が全て処分した。

祖父母とも、父と接近する可能性があったため全く会っていない。

もちろん親戚も知らない。

私にとっての家族は伯父と伯母だけなのだ。

真礼「緑川さん、優しいんだね」

貴女「はい

まぁそもそも、私が伯父に両親以上に懐いていた、んですけどもね」