be honest 2

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なんか困ったことあったら連絡せえ、
とは言われても、困ることもなく、
性格的な問題もあり、
連絡しないままの午後。

洗濯物を取り込むと、
洗濯物はカラカラに乾き、
ベランダから入る熱風で一瞬クラっとする。

畳んでしまおうとして、
テーブルに置きっぱなしのスマホに目がいく。

未読の通知が入ってることに気づく。

『今日は大丈夫なん？』

1時間くらい前のメッセージ。

「昨日はありがとう。今日は大丈夫だよ」

返信したら、すぐに着信。

「おい、ちょっとくらい連絡せえ」

不機嫌そうな渋谷くんの声。

「困ったことあったらって言ってたし、
せっかくの休みだから、まあ…」

「社交辞令やろが！連絡ないんもそわそわするわ！」

昨日は怖いくらいに優しくて、

今日はいつもの調子。

こちらも自然にいつもの調子に戻るしかない。


「ありがと」

「その、買い物とかないん？外、めっちゃ暑いで？」

「行こうとは思ってる」

病み上がりが外に出る暑さやないで？とか、
明日にしとけとか、
ネットスーパー使えとか、
あかんてぇとか、
あれこれ言われるが、

「冷蔵庫空っぽなの。行かざるを得ないの」

ってのが結論。

「やから、そういうのに俺を頼ったらええねん…アホなんか？」

呆れたような声が聞こえる。

「だって、必要なものだけってわけにいかないし、見て買いたいもん」

「やから、一緒に行ったるって」

「え…いいよ、大丈夫」

わざわざ電車に乗って来てもらうような用件でもない、と思っていて。

「大丈夫、やなくて！心配しとるんやろが」

「せっかく休みなのに」

「休みにお前の心配しとるより、顔見た方がええやろが！」

同じ押し問答でも昨夜の忠義とは全く違う威圧感。

もう折れるしかない。

屈してしまうのに、頬が緩むのがわかった。

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